真顔日記

上田啓太のブログ

aiko の検索結果:

感情のイモ掘り遠足

…とだ。 この意味で、aikoを聴くことは私にとってaikoの音楽を再生することとイコールではなく、aikoの音楽を通して自分の中に眠っている感情を掘り起こすことだった。今では遠い昔のことのように感じるが、はじめてaikoを「聴ける」ようになった時、わりと動揺した記憶がある。自分の変化に気づかされたからだろう。その範囲がaiko以外にも広がってきたということか。 現在、MINMIの『The Perfect Vision』という曲を異常に再生しているんだが、背後にある感情がよくわ…

aikoにとって言葉とは何か?

…侵入してくる。それがaikoの歌詞世界である。aikoにとって、言葉は器用に使いこなすことのできる便利な道具ではない。言葉があまりに強く肉体と結びついているからだ。『LoveLetter』の歌詞を見よう。 何度も何度も何度も読み返そうかだけどそんなに読んだらあなたは嫌かな何度も体に入ってくる言葉が苦しい 「あなた」の手紙にまったくうっとりしていないところが、いかにもaiko的な描写だと言える。aikoにとって「あなた」の手紙を読むことは、言葉をみずからの体内にいれて苦しむこと…

aikoとゴリラの雪どけ

…のことだったはずだ。aikoとゴリラの綱引きは終った。私はもはやaikoとなった。それでよかったはずだ。しかし今ふたたび、ゴリラが問題としてせりあがってきている。aikoとゴリラの綱引きは終っていなかった。 だが、このブログにおける「ゴリラ」にせよ、「aiko」にせよ、非常に特殊な用語になっていることは事実だ。それは一般的な意味合いからかけ離れている。混乱を避けるためにも、まずは整理しておいたほうがよいだろう。 数年前、「aikoとゴリラの綱引き」という文を書いた。そこではa…

最近の仕事まとめ2018年春

…で、ドラゴンボールとaikoが同じところに入りつつある。それについて書こうとすると自動的に大量の文が出てくる、という意味において。 まったく共通点のない二つの気もするが、しいて言うならば、「変人のはずなのに平然とメジャーで活動している」というところだろうか。鳥山明にしろ、aikoにしろ、ものすごく変な人で、メジャーになる人間とは微妙にずれたところにいるんだが、持ち前の人なつっこさなのか何なのか、しれっとメジャーのド真ん中にいる。そういう存在に自分は弱い。 音楽コラム 音楽関係…

自称aikoのどうしようもなさ

あいかわらずaikoを聴いている。 というか、この書き出しはもはやこの日記において、「あいかわらず酸素を吸っている」くらいの意味にしかならない気もするが、あいかわらず聴いている。何度聴いても、自分のことを歌っているとしか思えない。私の中にはaikoがいる。 はじめのうち、自己の内側にaikoを感じることは特殊な体験のように思えるが、やがて慣れて気にならなくなる。すると自分がaikoであることはただの常識になる。一月の次に二月が来るように、私の中にはaikoがいる。だからこの日…

かわいいは作れるけど作れない

…なところ」だろう。 aikoへと向かう強い流れを感じる。激しい渦が文章を飲み込もうとしており、その渦の中心には常にaikoがいるのだ。一つ目の段落をまたいだ時点ですでに私はaikoのことを考えていた。抵抗することはできない。飲み込まれるしかない。私はaikoの話をしなければならない。 あたしだけが知っているあなたの特別なとこ心の隅において 時々開けるの aiko『リズム』 aikoはいかにして特別性を歌ったか? aikoという歌手は、デビューから一貫して「特別性」を歌い続けて…

女子小学生になりたいか?

…があるんだと思うし、aikoを聴いていくなかで自分の内部に背の低い女を発見したことも関係していそうだ。ちなみに、男子小学生にもべつになりたくないです(金玉はしまっておきたい)。 言葉はイメージを喚起する。しかし、そのイメージは人によってズレている。これは意識してみると面白い。以前、別の友人と、「『日本』という言葉でどんなイメージが浮かぶか?」という話になった。相手は「四季の風景」や「ふるさとの夕焼け」と言ったが、私の頭にパッと浮かんだのは「日本の国旗」と「日本列島の形状」だっ…

aikoを聴きすぎると人はどうなるのか?

去年はaikoを聴き続けた一年だった。今年も聴き続ける一年になるのだろう。 日常的にaikoを聴いていると、世界の見え方が変わりはじめる。aikoの歌詞世界をもとに世の事象を眺めるようになる。ついさっきも、地下鉄のホームでカップルが見つめあっているのを見て、「いやいやaikoじゃないんだから」と思っていた。しかしこれは自分のほうがおかしい。aikoじゃないんだからも何も、実際にあれはaikoじゃない。aikoだと認識するハードルが下がりすぎている。 先日、aiboに関するネッ…

aikoの歌詞の怖さについて

aikoは常に「あたしとあなた」のことを歌う。そしてaikoを聴くとき、私は男でありながら「あたし」になっている。この話は何度か書いた。私のなかに住む背の低い女をaikoが引きずりだしてきたという話である。aikoの音楽の前では、私は平気で性別を飛び越えて、「俺はaikoだ」と断言してしまえる。「俺とはaikoの別名だったのだ」と言ってしまえる。 それはまあ、いいだろう(社会的にはよくないが)。 さて、私は男として生きている。つまりaikoの曲を「あなた」の立場で聴くことも可…

スタバでaikoを聴いていたら隣にaiko的世界が生まれていた

スタバでaikoを聴きながら文章を書いていた。これは単なる私の日常である。 隣の席には高校生カップルが座っていた。問題集をひらいて二人で勉強している。これもよくある光景だ。なので私はとくに気にせず、aikoを聴きながら文章を書き続けていた。 集中して三十分ほど、一息つこうとイヤホンを外した。隣には、まだ同じカップルがいた。会話が聞こえてきた。 「〇〇ちゃんとなんで別れたんよお」「なんかちゃうかってんもん」「あの子ええ子やん」「あかんねん、なんか」「ふうん」「もうええねん、新し…

aikoが「好きだけじゃ済まなくなりそう」と言い出した時の、まだ変身を残していたのか感について

…るひとつの所作としてaikoを聴いていたんだが、『秘密』という曲でaikoが「なんだか好きだけじゃ済まなくなりそうで」と歌っているのを聴いて、あらためて衝撃に打たれた。 はじめにみなさんに知っておいてほしいのは、aikoの使う「好き」は、普通の人間の「好き」とは別ものだということである。普通の人間が日常的にホイホイ使う「好き」と、aikoの「好き」を同一にみなしてはならない。たとえば気まぐれで入ったカフェの珍デザートを食べた女子の言う「あたしこれ好きかもー」をカナブンとするな…

バニラのにおいがするタイニーな女の子には勝てない

aikoの初期に『二時頃』という曲がある。男といい感じになったのに、その男には本命の女がいたという歌である。まだ初期だから歌声に濁りがある。とくに最後、aikoは「思ってくれたかな」を「オボオてくれたかな」と歌っている。そこでいつも心を持っていかれる。 このあいだ出たアルバムの初回盤には再録が入っているが、そこでのaikoは『二時頃』をさらりと歌いこなしていて残念だった。「思ってくれたかな」と綺麗に歌っていて、オボオ待ちをしていた私は肩すかしを喰らった。『二時頃』に関してはや…

aikoは「元気な女」なのか?

aikoは「あたしとあなた」について歌う。するとそこには「ウフフ、アハハ」とでも言うべきイチャイチャ感が出てきそうだが、aikoはこれだけ恋愛の歌を歌っていながら、イチャイチャ感のある曲をほとんど書いていない。そこには常に緊張があり、不安があり、恐怖がある。 「あたし」と「あなた」の間には溝があり、完全な合一に至ることはない。これは「付き合っている・いない」には関係がないようだ。aikoにとって人の心は常に変化するものであり、付き合っているという事実も、関係の永遠性を保証して…

aikoとゴリラの綱引き

aikoを聴いていると、自分の中に背の低い女が住んでいることが分かる。 この数年強く実感していることだ。aikoを聴くほどに、自分が曲中の「あなた」ではなく、「あたし」に感情移入していると実感する。私は一人の背の低い女となってaikoを聴いている。三十をすぎた男の内側に、背の低い女が住んでいた。 一方で、ゴリラを見ていると、ゴリラに対する強烈な憧れを感じる。これも現在の自分が実感していることだ。メディアに流通するイメージとしてのゴリラ、文化系の男が妄想するひとつの理想像として…

上田啓太仕事まとめ

…ついて(真顔日記) aikoおよび音楽 スタバでaikoを聴いていたら隣にaiko的世界が生まれていた(真顔日記) aikoが「好きだけじゃ済まなくなりそう」と言い出した時の、まだ変身を残していたのか感について(真顔日記) バニラのにおいがするタイニーな女の子には勝てない(真顔日記) aikoの歌詞の怖さについて(真顔日記) 自称aikoのどうしようもなさ(真顔日記) スピッツ草野マサムネに学ぶ、気になる女子の口説きかた(BASEMENT-TIMES) RADWIMPSの歌詞…