真顔日記

上田啓太のブログ

aiko の検索結果:

俺はaikoで、aikoはかわいい

aiko『ハニーメモリー』 - amazon.co.jp aikoってかわいいですよね、と知人に言われた。そのような聴き方をしていなかったので驚いた。言われてみればたしかに、という感じだ。同時期にデビューした宇多田ヒカルや椎名林檎と比較したとき、aikoの存在は明らかにかわいさの方を向いている。その歌声はかわいく、その外見はかわいい。それがaiko。盲点になっていた。 そもそも私は、aikoがかわいいかどうかを考えていなかった。その理由は明確で、「俺はaikoだ」という聴き方…

フィクションを見る時だけ女になる男

…めいていた。そして、aikoの音楽を聴いている時の自分は完全にaikoである。 しかし日常で街を歩いている時は、かわいい女に自然と目がいく。かっこいい男は別に見ない。フィクションの中でだけ性別が逆転しているんだろうか。 『君に届け』は作品の仕組みとして、主人公の爽子にいちばん感情移入しやすいようにできていた。その心理がもっとも綿密に描かれているからだ。『君と100回目の恋』だとさらにあからさまで、あれは、坂口健太郎という存在にときめくために映画全体が設計されていたように思う。…

aiko的なものとミスチル的なもの

….co.jp 自分がaikoについて書いた文章を読み返していて、この人は世界とaikoの区別が付いていないんじゃないかと感じた。これは良くない。私は世界とaikoの区別を付けている。私は正気である。 私はあらゆる物事にaikoを見出す一方で、そうして見出されたものを吟味して、aiko的ではないと判断することもある。世界はたしかにaiko的事象にあふれているが、万物をだらしなくaikoと認識することは許されない。aiko的なものは森羅万象へ際限なく拡散していく一方で、一点に凝集…

aikoは世間が思うほど前髪を切りすぎていない

…れは遠い昔、私がまだaikoを熱心に聴いておらず、ヒットチャートをにぎわす有象無象の一人だと思い込んでいた頃、私はaikoに対して、「いつも前髪を切りすぎている女」というイメージを抱いていた。 なんとなく存在を耳にしただけの状態でも、人は有名人にボンヤリとしたイメージを抱くもので、aikoの場合、それが「いつも前髪を切りすぎている女」だった。 「aiko? 『カブトムシ』とか『花火』の人でしょう? あんまよく知らないけど、なんかあの人、いつも前髪切りすぎてない?」 しかし、熱…

aikoとネタバレ

…ト編の結末が、完全にaikoなんですよ!」 すぐさま自己嫌悪に陥った。完全に物語を読む楽しみを阻害してしまった、こんなことさえ我慢できないのか、俺はなんてひどいやつなんだ、と思ったのだが、相手の反応は、「はあ?」だった。 その後、実際にキメラアント編を最後まで読んだ時に改めて言われた。 「あれって結局、どこらへんがaikoだったんですか?」 あぜんとした。気づかいが空回りしている。読破する前にaikoの四文字を出すことはタブーだと思っていた。しかし、キメラアント編を最後まで読…

女子大生の聴くaikoに負けた

…あった。当然のようにaikoの話になったんだが、彼氏とうまくいってない時によくaikoを聴いていたと言われて、勝てないと思った。なんというか、勝てない。リアルさにおいて勝てない。aikoとの関係性において、私は圧倒的に敗北していた。この日記でどれだけ「俺はaikoだ」とわめいたところで空しいだけだ。 あの女子大生は呼吸するかのような自然さでaikoになっていた。一挙手一投足が、そのままaikoとなる。女の人生には、そんなひとときがあるものだ。しかし私は人の家の物置に住みついて…

一人の男がaikoという沼に沈むまで

…か。 ということで、aikoとの出会いを思い出せないわけである。気づけばaikoばかり聴いていた。aikoという沼に沈んでいた。aikoという沼から私の手だけが出ている。肩までどっぷりどころの騒ぎではない。頭まで沈んでいる。沼から出ているのは右手だけ。それが私の現状である。 いかにして、私はaikoという沼に沈んだか。 認知と無関心の時代 まずは認知の時代があった。1998年、aikoデビュー。当時の私は高校生だった。いちばん熱心にオリコンチャートを追っていた時期だった。その…

感情のイモ掘り遠足

…の意味で、私にとってaikoを聴くことはaikoの音楽を再生することとイコールではなく、aikoの音楽を通して自分の中に眠っている感情を掘り起こすことだった。今では遠い昔のことのように感じるが、はじめてaikoを「聴ける」ようになった時、わりと動揺した記憶がある。自分の変化に気づかされたからだろう。その範囲がaiko以外にも広がってきたということか。 現在、MINMIの『The Perfect Vision』という曲を異常に再生している。背後にある感情がよくわかる。たしかに自…

aikoにとって言葉とは何か?

…侵入してくる。それがaikoの歌詞世界である。aikoにとって、言葉は器用に使いこなすことのできる便利な道具ではない。言葉があまりに強く肉体と結びついているからだ。『LoveLetter』の歌詞を見よう。 何度も何度も何度も読み返そうかだけどそんなに読んだらあなたは嫌かな何度も体に入ってくる言葉が苦しい 「あなた」の手紙にまったくうっとりしていないところが、いかにもaiko的な描写だと言える。aikoにとって「あなた」の手紙を読むことは、言葉をみずからの体内にいれて苦しむこと…

aikoとゴリラの雪どけ

…のことだったはずだ。aikoとゴリラの綱引きは終った。私はもはやaikoとなった。それでよかったはずだ。しかし今ふたたび、ゴリラが問題としてせりあがってきている。aikoとゴリラの綱引きは終っていなかった。 だが、このブログにおけるゴリラにせよ、aikoにせよ、特殊な用語になっているのは事実だ。それは一般的な意味合いからかけ離れている。混乱を避けるためにも、まずは整理しておいたほうがよいだろう。 数年前、「aikoとゴリラの綱引き」という文を書いた。それをaikoの勝利に終わ…

自称aikoのどうしようもなさ

あいかわらずaikoを聴いている。 というか、この書き出しはもはやこの日記において、「あいかわらず酸素を吸っている」くらいの意味にしかならない気もするが、あいかわらず聴いている。何度聴いても、自分のことを歌っているとしか思えない。私の中にはaikoがいる。 はじめのうち、自己の内側にaikoを感じることは特殊な体験のように思えるが、やがて慣れて気にならなくなる。すると自分がaikoであることはただの常識になる。一月の次に二月が来るように、私の中にはaikoがいる。だからこの日…

かわいいは作れるけど作れない

…なところ」だろう。 aikoへと向かう強い流れを感じる。激しい渦が文章を飲み込もうとしており、その渦の中心には常にaikoがいるのだ。一つ目の段落をまたいだ時点ですでに私はaikoのことを考えていた。抵抗することはできない。飲み込まれるしかない。私はaikoの話をしなければならない。 あたしだけが知っているあなたの特別なとこ心の隅において 時々開けるの aiko『リズム』 aikoはいかにして特別性を歌ったか? aikoという歌手は、デビューから一貫して「特別性」を歌い続けて…

aikoを聴きすぎると人はどうなるのか?

去年はaikoを聴き続けた一年だった。今年も聴き続ける一年になるのだろう。 日常的にaikoを聴いていると、世界の見え方が変わりはじめる。aikoの歌詞世界をもとに世の事象を眺めるようになる。さっきも地下鉄のホームでカップルが見つめあっているのを見て、「いやいやaikoじゃないんだから」と思っていた。しかし、これは自分のほうがおかしい。aikoじゃないんだからも何も、実際にあれはaikoじゃない。aikoとして認識するハードルが下がりすぎている。 先日、aiboに関するネット…