真顔日記

上田啓太のブログ

ニューバランス

午後、川向こうのスタバに行った。カウンター前に並んだ二人の客が両方ともニューバランスを履いていて、N、N、N、Nというふうに、四つのNが床近くに並んでいた。しばらくすると客はそれぞれ注文を終えて、四つのNも二手に分かれた。

あざやかな緑色のニットを着た女がいて、スタバのストローと韻を踏んでいた。ガラスごしに外のテラス席を見ると、中年の男、女、犬が当たり前のように座っていて、思わず二度見した。違和感をスルーした直後、すぐに違和感として気づく瞬間は面白い。毛むくじゃらの大型犬で、舌を出して椅子に座っていた。ドリンクは飲んでいなかった。

近くの席の子どもは、鉄塊でも入っているかのような重そうな青いリュックサックを背負っていて、それをイスの背もたれに引っかけようと頑張っていた。肩掛けの片方をうまく引っかけて、無事にリュックサックの位置を安定させると、先にレジへ向かっていた母親のもとへ走っていった。リュックサックには三匹のゾウの絵が描かれていた。

しばらくすると、青いシャツをきた彫りの深い老人がやってきた。老人の右うでに走る青黒い血管を視線でなぞる。ひじから始まり、薬指の途中で終った。

店を出ると、川べりの道を歩いて帰った。向こう岸にある中学校からブラスバンド部の太鼓の音がきこえた。すき家に寄って、ねぎ塩レモン牛丼を食べた。店内にはT.M.レボリューションの『HOT LIMIT』をジャズ調にアレンジしたものが流れていた。「ダイスケ的にもオールオッケー」のメロディを優雅にサックスで吹かれた時の気持ちには、まだ名前が付けられていない。

ブログのアーカイブ販売に関する説明ページを作った。ずいぶん前から作らなきゃ作らなきゃと思いつつ、後回しになっていた。あわせて過去の寄稿記事をまとめたページも微調整して再公開した。

アーカイブ販売について
上田啓太寄稿記事まとめ