真顔日記

上田啓太のブログ

真夜中の散歩

午後四時起床。真夜中に散歩。どこかのアパートの窓が開いていて、人の話し声と笑い声がきこえてきた。日本語ではなく英語でもなかった。しばらく注意してきいてみたが、どこの国の言葉なのかは分からないままだった。未知の言語だ。しかし笑い声は笑い声として認識できる。似たような人体を持っているからか。

人気のない大学病院の構内を歩いた。病院入口には自動販売機とベンチ。自転車置き場の支柱と屋根のあいだにクモの巣があって、一匹のクモが静かにしていた。クモと私の人体は似ていない。笑っていても分からない。

秋の虫が草むらで鳴いていた。夏の虫は昼に鳴き、秋の虫は夜に鳴く。冬は静寂。

『金田一少年の事件簿』を読み返していた。オペラ座館殺人事件から魔術列車殺人事件あたりまでは、本当に傑作の森という感じだ。しかし、ようやく自覚したが、私はこのマンガを推理ものではなく怪奇ホラーとして読んでますね。だから初期の雰囲気が好きなんだ。犯人の二つ名にいちいち興奮してしまう。放課後の魔術師、七人目のミイラ、赤ひげのサンタクロース……。