真顔日記

上田啓太のブログ

浮くファッション

午後に外出。うらぶれた商店街を歩いていると、向こうから丸いサングラスをかけた若い男が歩いてきた。服装はかっこよかったが、さびれた商店街の雰囲気からは浮いていた。たまにこういうことがある。その人間単体では成立しているのに、状況までふくめると奇妙にずれる。

昔、ミッシェルガンエレファントの近似値みたいな格好をした男が、みじかい横断歩道の向こうでポケットから親指だけ出して信号待ちしていたことがあった。そのまま音楽雑誌のグラビアに持っていけそうな状態だったが、ミニの横断歩道を待つためのポージングではなかった。

まあ、みじかい横断歩道をわたることを想定してその日の服装を決める人間などいないのだが。

結婚式に喪服で行くことや、葬式にアロハシャツで行くことは分かりやすい。場の要求するものと明確にずれている。バンジージャンプに宇宙服で参加する人は、高さの感覚が粗っぽすぎる。

『ロデオ・タンデム・ビート・スペクター』。2001年に発表されたミッシェル六枚目のアルバム。なんとなく流れで聴きかえした。じつは、ミッシェルはこのアルバムがいちばんすごいのではないか。演奏のテンションが極まっている。