真顔日記

上田啓太のブログ

夏の風はいやらしい

夏の風はいやらしい。そよそよ吹かれて困ってしまう。真夏の自分が薄着だからだ。部屋着のままでコンビニに行く。ヘインズの肌着にユニクロのハーフパンツ、そして足元にはサンダルだ。外気にふれる肌面積が多いぶん、風の感触も強烈になる。クセになるくすぐったさだ。このデリケートなふれかたは、人間の手のひらじゃ絶対に再現できない。

服を着てこれなら、すっぱだかで外を歩くと、どうなってしまうんだろう。身体で感じられる風の限界値を知りたいが、しかし、全裸で風を浴びたかったというのは、交番で釈明するには詩的にすぎるな。

金玉を手のひらで支えるように持ち上げて、警官に詰め寄る。この子はまだ一度も本物の風を浴びたことがないんです。かわいそうな子だと思いませんか。この泣き落としでいけるか? ずっと狭い布の中に閉じこめられて、夏の風を知ることもなく、夏の光の美しさを知ることもない。あなたには分からないでしょうね。外気にふれることを禁じられた金玉の孤独が!

この戦法でいけるか?(駄目)