真顔日記

上田啓太のブログ

ミミズの死にざまは常に悲惨

朝九時起床。明快な残暑。ここまで明快だと文句をつける気にもならない。冷房に頼る。

柴田聡子『がんばれ!メロディー』をきいた。2017年の『愛の休日』がすごく良くて、これはその次のアルバム。前作もそうだったが、不思議と情報量の多い音楽だ。難解な音楽では全然ないのだけど、音も声も、ちょこまかと落ち着きのない子どものように動き回っていて面白い。あと、この人は言葉の選びかたがいちいち良いな。

午後にすこし外出。すぐに汗だく。電柱の支線にオニヤンマがとまっていた。そのサイズが子どもの頃より小さく感じられたのは、上田が巨大化したからか。ネジが一本、路上にナット付きで落ちていた。どこかにあるネジを失くしたネジ穴のことを考えた。

十字路に出ると、初心者マークを貼り付けた自動車の運転手が不安そうに左右を何度も確認していた。大通りに出て横断歩道を渡った。大学病院前の遊歩道で、ミミズがちぎれて死んでいた。たくさんのアリが集まっていた。アリにとっては、突然近所に全品無料のフードコートができたようなもの。そりゃ繁盛する。

すこし歩くと、今度は太陽の光に照らされてカラカラに干からびたミミズの死骸があった。幸せそうに死んでいるミミズを人生で一度も見かけたことがない。彼等にチューブ状の棺おけを用意してやるべきだ。