真顔日記

上田啓太のブログ

コンビニのホットケースは便利

コンビニレジ横のホットケースは便利だ。アメリカンドッグを食べたい時に食べられる。私には発作的にアメリカンドッグを食べたくなる習性がある。この需要が満たされる。それにフランクフルトもある。お祭りでしか食べられないと思っていたものが、徒歩2分の店で日常的に買える。これが人類の達成なのか。

ナイル川のほとりで文明が始まって数千年、とうとう徒歩2分でフランクフルトを食べられる段階までやってきた。あとはリンゴアメさえ日常的に買えるようになれば、私はもう現代文明に言い残すことは何もない。

フランクフルトにはケチャップとマスタードをかける。付属のプラスチック容器の完成度は何だ。折り曲げると両方が同時に出てくるじゃないか。指でパカッとやるだけで、ケチャップとマスタードが肉の上を並走していく。あの高揚感はやみつきになる。

片方は赤黒いケチャップ、片方は黄色に粒の混じったマスタード。あんなに色の違う二つが見事に並走して、二本の線になるんだ。これはケチャップとマスタードを主人公にして青春映画が撮れる。青空を背景に、フランクフルトの上を二人で走れ。

他の物もいろいろ食べる。私がよく使うのはセブンイレブン。ひんぱんに購入するのは、春巻、ささみ揚げ、いももち。

セブンイレブンの春巻は妙にうまい。小腹が空いたときによく食べる。あの春巻は小腹にジャストフィットする。

ささみ揚げも良い。小腹を埋めてくれる。ただ、私は人生のある時期に筋トレ関連の情報を読みすぎたため、ささみに対する評価がバカになっている。筋トレ界隈では、おすすめの食事として、ささみの三文字をやたらと見た。その結果、ささみの三文字を認識した瞬間、無条件でトクした気持ちになる。味を楽しんでいるのか、イメージをなでまわしているのか分からない。

いももち。これは名前からして良い。ひびきだけで末永く愛されることが確定している。いももちと名付けられた食べ物を憎むことなどできない。速水もこみちと名付けられた人間をうまく嫌うことができないように。へんなひびきは人間の悪感情を脱臼させるのだ。

コンビニのホットケースは良いという話だが、気になることもある。あのホットケースのしくみは店員に手間をかけすぎじゃないか。具体的なプロセスとしては、ほしいものを口頭で伝える。店員がケースから取り出して、専用の紙の袋に入れて、テープで入口をとめる。この時間が絶妙に無駄。いや俺やるけど、それくらい自分でやるけど、と感じる。現代文明に言い残すことは何もないと書いたが、あった。これだ。自分でやりたい。

要するに、スーパーでよくあるシステム。客がトングを使って、ほしいものを自分で容器に入れて、会計だけ任せるしくみ。コンビニじゃ難しいんだろうか。客側にドアがあって、それが開いちゃダメなのか。ダメだろうな。ダメな気がする。自分で取り出せるならどんどんやるんだが。そのへんは率先して動く。シュッ、パカ、シュッ、みたいなリズムもイメージできている。この問題さえ解決すれば今度こそ、私は現代文明に言い残すことが何もない。