真顔日記

上田啓太のブログ

aikoは世間が思うほど前髪を切りすぎていない

それは遠い昔、私がまだaikoを熱心に聴いておらず、ヒットチャートをにぎわす有象無象の一人だと思い込んでいた頃、私はaikoに対して、「いつも前髪を切りすぎている女」というイメージを抱いていた。 なんとなく存在を耳にしただけの状態でも、人は有名人に…

タピオカの前世は人間

日曜の午後三時、プラスチックカップの底に沈むタピオカを見つめていた。ルミネのカフェの丸テーブル。すでに三度目の来店だった。 私はタピオカの流行と距離を置こうとして、しかし結局、挫折した。冷めた目でやりすごすには、タピオカはもちもちしすぎてい…

「マンガ喫茶が怖い」という感覚

マンガ喫茶におびえる人に出会った。とにかくマンガ喫茶が怖いらしい。意外すぎる発想で面白かった。マンガ喫茶が「怖い」と表現されることあるか? 私にとっちゃ、マンガ喫茶はむしろ楽園なんだが。 もしかして「まんじゅう怖い」みたいなことか? 「じゃあ…

デッドラインの朝

私の学生生活は寝坊との戦いだった。とにかく朝は弱い。まったく起きられない。当時は実家暮らしだったから、毎日、母親に起こしてもらっていた。いま思えばすばらしい御身分だ。寝坊しそうな時に、起こしてくれる存在がいる。 学校は朝の八時半からだった。…

aikoとネタバレ

『ハンターハンター』をはじめて読む人と話す機会があった。私のほうは何度も読み返している漫画である。展開から何から熟知している。しかし向こうはまだ何も知らない。完全な初読として楽しんでいるようだ。 こうした場合、ネタバレの誘惑と戦うことになる…

看板の赤字が消えて、街に詩が生まれる

街の看板を見ていると気付くことだが、黒字と赤字だと、赤字のほうが先に消えるようだ。これは看板における宿命なのか。風雨にさらされて、黒字よりもずっと早く、消滅してしまう。 そのため、日本の街には、赤字だけが消えた看板があふれている。黒字だけが…

『こんにちは赤ちゃん』の次に流れてきたら嫌な曲は何か?

昔のヒット曲をシャッフル再生していたら、梓みちよ『こんにちは赤ちゃん』の次に LUNA SEA の『ROSIER(ロージア)』が流れてきて、唐突な世界観の変貌が面白かった。 シャッフル再生はこういうことが起こるから止められない。感情のフリーフォールとでも呼…

不潔なハエをプロデュースして人気の虫にしたときに起こりうるハエの内面的危機について

人間に嫌われる虫として、ハエとゴキブリは二大巨頭。どちらも視界に入れば即座に殺されている。今回はとくにハエについて考えてみたい。なぜ、ハエはこんなにも嫌われるのだろうか? どうすれば嫌われないようになるだろうか? もしも、ハエをプロデュース…

女子大生の聴くaikoに負けた

先日、この日記を読んでいる十九歳の女子大生と話す機会があった。当然のようにaikoの話になったんだが、彼氏とうまくいってない時によくaikoを聴いていたと言われて、勝てないと思った。なんというか、勝てない。リアルさにおいて勝てない。aikoとの関係性…

一人の男がaikoという沼に沈むまで

熱心に音楽を聴きはじめたのは中学生の頃だった。以来、さまざまなミュージシャンと勝手に関係を結んでは勝手に離れることをくりかえしてきたが、その経験から言えば、あるミュージシャンに深くハマる場合、その出会いは激烈でないことが多い。 たとえば、は…

ゴリラの定食屋

商店街を歩いていた。アーケードの終わる場所に小さな定食屋を発見した。看板に「こだわり定食」と書かれていた。具体性のなさに興味をひかれた。コロッケなのか、ハンバーグなのか、エビフライなのか? こだわり定食とだけ言われても、まったく内容が分から…

コンビニのホットケースは便利

コンビニレジ横のホットケースは便利だ。アメリカンドッグを食べたい時に食べられる。私には発作的にアメリカンドッグを食べたくなる習性がある。この需要が満たされる。それにフランクフルトもある。お祭りでしか食べられないと思っていたものが、徒歩2分…

なぜ昨日の夕飯をすぐに思い出せないのか?

昨日の夜、何を食べたか? 突然そのように聞かれると、意外と思い出せないものである。実際自分も、こう問うてみると、脳はすぐに回答を出してくれない。昨日の夜に自分は何を食べたか。即答できない。サッと答えが出てこない。しばらく時間がかかる。記憶を…

なぜ白髪は一カ所に密集するのか?

私は遺伝的に白髪が出やすい。二十代半ばから出はじめた。その後も順調に増えている。これをどうするかが問題である。 前提として私は美容院に行っていない。長く読んでいる人は知っているのかもしれない。バリカンによるセルフカットで十年以上を過ごしてき…