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真顔日記

上田啓太がいろいろ書くブログ

aiko の検索結果:

aikoの歌詞の怖さについて

aikoは常に「あたしとあなた」のことを歌う。 そしてaikoを聴くとき、私は男でありながら「あたし」になっている。この話は何度か書いた。私のなかに住む背の低い女をaikoが引きずりだしてきたという話である。aikoの音楽の前では、私は平気で性別を飛び越えて、「俺はaikoだ」と断言してしまえる。「俺とはaikoの別名だったのだ」と言ってしまえる。 それはまあ、いいだろう(社会的にはよくないが)。 さて、私は男として生きている。つまりaikoの曲を「あなた」の立場で聴くことも…

キャッチーなメロディをすぐに口ずさんでしまう

aikoの『恋をしたのは』がずっと頭のなかを流れている。 『聲の形』という映画の主題歌になっていた。これがずっと流れている。そして頭のなかを流れるメロディは口に出されることを求めるので、私は小部屋でずっと歌っている。もっとも、「あ~あ~あ~あ~恋をしたのは~」というところだけで、あとはホニャホニャ的ごまかしによってまだ歌詞を覚えていないことを隠蔽している(隠蔽できとらんが)。 aikoの曲で初聴から覚えられるものは意外と少ない。最近の曲だと『合図』は一発で持ってかれたが、基本…

チューリップのサボテンの花

…ーティスト(たとえばaiko)を熱心に聴く体験とはすこしちがう。それぞれの歌手の個性にふれるというよりは、もうすこし大きな何かにふれるという感じだろうか。 早朝に居間でランダムに流すことが多い。心の準備なしにフッと耳にすることで、あらためて曲の良さを知る。流行歌は不意打ちでこそ生きるものなのである。今日は、不意打ちで聴いた『サボテンの花』(1975)がすごく良かった。「ほんの小さな出来事に愛は傷ついて」という歌い出しの曲。 あわせて口ずさんでいると、化粧中の同居女性にきかれた…

2016年寄稿記事まとめ

…音楽に関するコラム(aiko以外)を載せてもらってます。このブログではaiko以外に音楽が存在していることを知らない人間みたいになってますが、一応、他にも音楽と呼ばれるものがあることは知ってるので……。いちばん読まれたのは「RADWIMPS恋愛ベロベロ記事」だと思うんですが、ここではトリセツのほうを薦めておきます。 ITmedia www.itmedia.co.jp 「あの頃のインターネット」について。具体的には1999年頃のネットの思い出を書いてます。ちなみに編集の方は、「…

真顔日記の2016年人気記事まとめ

…できている。 4位 aikoです。 5位 来年、このへんの話を掘り下げる連載がはじまります。深津をほめるおじさんを掘り下げるおじさん。なかなかの地獄感。 6位 aikoです。 7位 2015年の記事なんですが、今年だけでもかなり読まれている。やはり稲葉浩志という人の圧倒的なキャラ立ちのおかげだと思います。B'zファンの方によると、実際の稲葉さんはこんな人じゃないそうですが(ほんわかした人らしい)。 8位 aikoです。 9位 美容師の方にこの記事がウケてて笑いました。そのうち…

インタビュー記事が公開されました

…、公開前の原稿では、aikoに関する部分が、 aikoのことを書くと指が勝手に動き出して、いつも最後は「aikoに書かされている」という状態になるんですよ(笑) になっていたんですが、「そこは笑い事じゃないので」ということで、以下のように修正してもらいました。 aikoのことを書くと指が勝手に動き出して、いつも最後は「aikoに書かされている」という状態になるんですよッ! 結果的に、とつぜん発狂した男みたいになってます。ふつう、ここまで唐突に興奮した男はアワ吹いて死にます。グ…

スタバでaikoを聴いていたら隣にaiko的世界が生まれていた

スタバでaikoを聴きながら文章を書いていた。これは単なる私の日常である。 隣の席には高校生カップルが座っていた。問題集をひらいて二人で勉強している。これもよくある光景だ。なので私はとくに気にせず、aikoを聴きながら文章を書き続けていた。集中して三十分ほど、一息つこうとイヤホンを外した。隣には、まだ同じカップルがいた。会話が聞こえてきた。 「〇〇ちゃんとなんで別れたんよお」「なんかちゃうかってんもん」「あの子ええ子やん」「あかんねん、なんか」「ふうん」「もうええねん、新しい…

ネコは鼻ありきの生き物である

…体臭もある。 以前、aikoの歌詞から引用して「バニラのにおいがするタイニーな女の子」について書いた。同居人はこのフレーズを気に入ったようで、うちの初音を「獣のにおいがするタイニーな女の子」と呼んでいる。初音というネコはこの家の4匹でいちばん身体が小さく、いちばん獣のにおいがキツいからである。 それで私はまたしてもaikoの偉大さを知ったというか、獣のにおいがするタイニーな女の子はぜんぜん魅力的じゃない。そんな女に男を取られたらaikoも納得いかないと思う。獣のにおいがするタ…

aikoが「好きだけじゃ済まなくなりそう」と言い出した時の、まだ変身を残していたのか感について

…るひとつの所作としてaikoを聴いていたんだが、『秘密』という曲でaikoが「なんだか好きだけじゃ済まなくなりそうで」と歌っているのを聴いて、あらためて衝撃に打たれた。 はじめにみなさんに知っておいてほしいのは、aikoの使う「好き」は、普通の人間の「好き」とは別ものだということである。普通の人間が日常的にホイホイ使う「好き」と、aikoの「好き」を同一にみなしてはならない。たとえば気まぐれで入ったカフェの珍デザートを食べた女子の言う「あたしこれ好きかもー」をカナブンとするな…

なんでもゴリラにするのやめて!

同居女性が卵のパックの開けかたを勘違いしていた。十個入りのプラスチックの容器、あれは片側をピーッと引っ張れば綺麗に開くんだが、それを知らなかったのだ。 だから毎回、力ずくで開けていたらしい。逆側に「ここを引けば開きます」と書いてあるのに、プラスチックをバキバキに裂いて開けていた。この女はひんぱんに冷蔵庫の前で卵を落としていて以前から疑問だったんだが、こんなかたちで謎が解けるとは! 開けかたが分からないから力ずくでやる。たまに卵が落ちて割れるが次も普通に力ずくでやる。発想がゴリ…

ストロングゼロは本当にストロングスタイルでブン殴ってくる

…。 私の場合、ここにaikoを聴くことが入ってくるとますます危険で、ストロングゼロを飲みながらaikoを再生した日にはいつも異常な多幸感に襲われている。aikoはaikoで音楽というメリケンサックで私をボコボコにしてくるからである。それは「幸せすぎてヤバイ」という状態である。 「身体がはじける!」 そんな感覚になる。自分の身体がパァーンとはじけ飛んで、無数のつぶつぶになって、部屋のあちこちに飛散して、床をビー玉のように転がっていき、肉体を失なって意識だけになった自分が、それを…

バニラのにおいがするタイニーな女の子には勝てない

aikoの初期に『二時頃』という曲がある。男といい感じになったのに、その男には本命の女がいたという歌である。まだ初期だから歌声に濁りがある。とくに最後、aikoは「思ってくれたかな」を「オボオてくれたかな」と歌っている。そこでいつも心を持っていかれる。 このあいだ出たアルバムの初回盤には再録が入っているが、そこでのaikoは『二時頃』をさらりと歌いこなしていて残念だった。「思ってくれたかな」と綺麗に歌っていて、オボオ待ちをしていた私は肩すかしを喰らった。『二時頃』に関してはや…

紅茶の悲劇

…グに出てくるといえばaikoなんだが、肖像権の問題もあるし不可能だと思っていた。しかし同居人はカブトムシとテトラポットの画像を使うという荒技で乗り切っていた。頭のまわる女だが、それでいいのかという気もする。説明なしじゃ、わけがわからんだろう。 画像制作のお礼に近所のイタリア料理店でランチをおごった。前菜、サラダ、メインのパスタにデザートとドリンクで1700円。ふんぱつした(私にしては)。 注文時、ドリンクを何にするか尋ねられた。 普段の私はコーヒーを頼むんだが、朝にコーヒーを…

aikoは「元気な女」なのか?

aikoは「あたしとあなた」について歌う。するとそこには「ウフフ、アハハ」とでも言うべきイチャイチャ感が出てきそうだが、aikoはこれだけ恋愛の歌を歌っていながら、イチャイチャ感のある曲をほとんど書いていない。 そこには常に緊張があり、不安があり、恐怖がある。「あたし」と「あなた」の間には溝があり、完全な合一に至ることはない。これは「付き合っている・いない」には関係がないようだ。aikoにとって人の心は常に変化するものであり、付き合っているという事実も、関係の永遠性を保証して…

人の行動を「回」として認識する女

…ぎはじめる回・上田が一日中aikoを聴いている回(通常回) 酒を飲んだときは、 ・上田が酔っぱらってゴリラを褒める回・上田が酔っぱらってaikoを褒める回・上田が酔っぱらって真木よう子の「よう」の部分が平仮名であることを褒める回 みたいな、面倒くさい三本だてだと認識されている可能性もある。次回予告の時点で見る気が失せるやつだ。「来週いいや、飛ばそ……」と思われているにちがいない。 頭のなかで、ナレーションされているのかもしれない。「前歯でございまーす!」という挨拶で始まって。

aikoのこなこなを絶賛する男

…ので、最初は素朴に「aikoいいよね」だったのが、「aikoのあの曲いいよね」になり、「aikoの十枚目のアルバムの序盤の流れいいよね」になり、とうとう現在は「aikoの『くちびる』って曲の『いつも声きくと胸が粉々になる』のところでaikoが粉々を『こなこな』って読んでるのいいよね」とか言い出すことになっている。 非常に細かい。 ということでaikoの話なんだが、『くちびる』という曲の「いつも声きくと胸が粉々になる」をaikoが「こなこな」と歌っているのに毎回しびれる。こなご…

お知らせ色々

…かネコとかゴリラとかaikoとか言わないということですね。並べてみると訳わかんないですね、このブログ。 「文章を読むことについて、読書とネットのちがい、ひきこもることの効用、哲学や思想や仏教や瞑想」あたりを話題にしていくつもりです。あくまでも予定ですが。 すでに連載第一回が公開されています。 このブログがSPA!で紹介されました 今週の『週刊SPA!』(佐々木希が表紙のやつ)の「おすすめのブログ」みたいな企画に小さく載ってます。柿次郎が教えてくれました。いよいよ柿次郎に足を向…

aikoとゴリラの綱引き

aikoを聴いていると、自分の中に背の低い女が住んでいることが分かる。 この数年、強く実感していることだ。aikoを聴くほどに、自分が曲中の「あなた」ではなく「あたし」に感情移入していることを実感する。私は一人の背の低い女となってaikoを聴いている。三十をすぎた男の内側に背の低い女が住んでいた。それが存在しないとは言わせない。aikoの歌声はそう言っている。 一方、ゴリラを見ていると、ゴリラに対する強烈な憧れを感じる。これも現在の自分が実感していることだ。メディアに流通する…

真木よう子の「よう」の部分を祝うパーティー

…、ゴリラを褒めるか、aikoを褒めるか、真木よう子のようの部分が平仮名であることを褒めるか。これはたしかに、しらふの今考えてみれば、「うるさい」としか言いようがない。 真木よう子のようの部分が平仮名であることを祝って乾杯しても、グラスはむなしく空を切るだけだろう。人がグラスをカチンとやるのは卒業や就職や結婚のときであって、真木よう子のようの部分を祝うときではない。 パーティーをやると称して、若い男女を200人ほど集め、何を祝うかは事前に教えない。会場の中央には巨大なくす玉がぶ…

aikoを聴く男、ゾンビを見る女

…ない。 私は小部屋でaikoばかり聴いていたが、すぐ近くにはゾンビばかり見ている女がいたわけで、一体、この家は何なのか。aiko好きの男とゾンビ好きの女の同居というのは、自分のことながら意味がわからない。 私のパソコンにはaikoの曲が二百ほど入っているが、aikoがゾンビに追われる曲など一曲もない。aikoが歌うのは「あたしとあなた」であって、「あたしとゾンビ」ではない。「ゾンビとあなた」でも「あたしはゾンビ」でも「あなたはゾンビ」でも「ゾンビとゾンビ」でもない。aikoに…

アルフレッドビーチサンダルの人魚

…われてしまい、即座にaikoと同じ箱に入れられる。とにかく下の名前がローマ字の女を好意的に聴いてもらうのはむずかしい。カバーだし歌ってんのはNOKKOじゃなくて男じゃん、と言ってみるが、 「下の名前をローマ字にする女の曲をカバーするような男だし……」 と言われる。 こうなると、多少、妙な理屈になっている。そんなことを言うならば、私は下の名前をローマ字にする女の曲をカバーする男の曲にハマッている男であり、同居人だって、下の名前をローマ字にする女の曲をカバーする男にハマッている男…

共同生活における音の問題

…自分は、一日の大半をaikoを聴くことに費している。となると、私のなかに芽生えた強烈なaiko欲求の余波を、同居人女性がもろに食らうことになる。 私は求めてaikoを聴いているから何の問題もないが、同居人の場合、日常に唐突にaikoが入りこんできたわけだ。そしてaikoの歌声はイージー・リスニングの対極にある。強制的に感情にアクセスしてくる。BGMに向かない。軽く聞き流せない。 よって、同居人の中でaikoが「いきなり家にあがりこんできて恋愛の歌を歌いはじめる女」みたいな存在…

ねごとは寝て言え

…、興がのった時など、aikoを流して半裸で歌うなどの反社会的行為もおこなっている。 「ガールズバンド好きでしょ」と問い詰められ、「たしかに聴いてるけど、冗談で聴いてるだけ」と反論したが、「冗談であそこまで聴かないでしょ」と一瞬で論破される。たしかに、チャットモンチーなんか四年前から聴いているし、冗談にしては継続しすぎである。こんなに勤勉な冗談はない。冗談なら自転車に乗りながらiPodで聴く必要はどこにもない。ガチである。 女はYoutubeでねごとの『ループ』という曲を流しは…

このブログについて

…登場ネコ 上田(私)aikoとゴリラにこだわりがある。 同居人自宅に上田とネコを住まわせている女。 初音ずんぐりしている。嫉妬深い女。 影千代図体がでかい。人の股ぐらに頭を突っこみたがる。 セツシ筋肉質で落ち着きがない。自分のきんたまをなめる。 ミケシガタイのいい女。他のネコに容赦なくグーパンをくらわす。 毛玉はじめて拾った老ネコ。2012年永眠。 居住空間 京都の平屋。人間2人とネコ4匹でぎゅうぎゅう詰め。 よくある質問とそのこたえ Q.上田と同居人はどういう関係なのか?ア…