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真顔日記

上田啓太がいろいろ書くブログ

はてなブログという爽やかな鬼畜

日々と思考

数カ月前、はてなブログからメールが来た。「ブログの過去記事を振り返ってみませんか」という提案だった。私だけでなく多数のユーザーにまとめて送信しているらしい。しかしこれが変だった。メールの題名が以下の通りだったのである。

 1年前のブログ「熱い尻と冷たい女」などを振り返りませんか?

受信箱を見て笑った。はてなブログが発狂していると思った。「熱い尻と冷たい女」というのは私が過去に書いた日記のタイトルである。辛いものを食べたら尻が熱くなった、しかし同居人の反応は冷たいものだったという、それだけの内容だ。こんなものを振り返ってどうなるのか。何の意味もないだろう。

このへん、コンピュータのやらかすことだなあという感じがする。メール送信日のちょうど一年前の記事名を自動的に件名にしてるようだ。あちこちで「なぜこの記事を……?」という疑問が生まれたんじゃないか。私の場合ならば、「なぜ尻が熱くなった記事を……?」。

「振り返りませんか?」という丁寧な口調なのも良い。アホらしさが増している。パリッとした白シャツに黒のパンツ、カフェのバリスタのようなプロフェッショナルな笑顔で提案されている感じ。

「いかがでしょう? このあたりで熱い尻と冷たい女を振り返ってみては? きっとお客さまのためにも良いことだと思うんです。熱い尻と冷たい女を振り返ることは。しかしもう一年も経つのですねえ、あなたの尻が熱くなってから……」

コンピュータによる一括送信はこのへんに危うさがある。私の場合、尻が熱くなったことを振り返れと提案されただけだから笑い話ですむが、仮に一年前の記事のタイトルが「兄が事故で帰らぬ人となりました……」だった場合、かなり無神経なメールが送られてくることになる。

 「兄が事故で帰らぬ人となりました……」を振り返りませんか?

パリッとした白シャツで爽やかに鬼畜のような提案である。夏風のような涼やかな鬼畜。初夏の草原を一陣の鬼畜が吹き抜ける。こりゃ斬新である。

ということで、私の中では、はてなブログのキャラが「爽やかな鬼畜」になっている。私は爽やかな鬼畜の提供するサービスを利用してブログを書いている。どんどん爽やかに提案してほしい。

 「忘れたいあの日」を振り返りませんか?

 「さよなら…二度とあなたのことは振り返らない」を振り返りませんか?

 「酒飲みすぎて寝ゲロで脱糞」を振り返りませんか?

「振り返りませんか? 振り返りませんか? 振り返りませんか?」と、爽やかに人々のトラウマを突つきまわってほしい。鬼畜にトラウマ突つかれたい。私も今夜は尻が熱くなったことを振り返ろう。