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真顔日記

上田啓太がいろいろ書くブログ

虚空に消えた「寝るダス」

日々と思考

LINEがすごく重いんですよ。

私はiPhone4というのを使っていて、これは2011年に買ったものだから、五年前の型になる。それが原因かもしれない。LINEのアプリがおどろくほどに重い。ほとんど実用に耐えないレベルである。まず立ち上げるのに十秒かかる。アイコンを押すと「LINE」と書かれた緑色の画面が出るわけだが、そのまま完全に停止する。LINEの自己紹介が長すぎる。

そしてようやく起動するわけだが、チャットも妙に重く、相手の発言はもちろん、自分の発言もなかなか反映されない。だもんだから、「了解」と打ったのに反映されず、二度目の「了解」を打ち、さらに三度目の「了解」を打つが虚空に消えたように反映されず、イライラしながら四度目の「了解」を入力。それも反映されずにフテ寝して、そして目覚めてみたら、

了解 了解 了解 了解

自分が鼻息荒く返信している。

「しつこすぎない?」

相手には言われている。私がしつこいのではなくLINEの怠慢である。そう言いたいところだが、説明するのも面倒だし、そもそもこの説明すらすぐには反映されない。いやLINEが重くてさ。いやLINEが重くてさ。いやLINEが重くてさ。いやLINEが重くてさ。

「しつこすぎない?」である。

これで思い出したのは、昔のツイッター。

数年前にすこしだけつぶやいていたんだが、あのころも反映されないことがあった。たしかサーバの問題だった。最近はほとんど出ないが、昔のツイッターは頻繁にサーバが落ちて、クジラのマークが出ていたのだ。

専用のクライアントでやっていたから文字入力そのものはできるが、やはり反映されない。しかも「寝るダス」という、死ぬほどどうでもいいつぶやきである。それが反映されずムキになって二度目の「寝るダス」を入力する。反映されない。LINEと違って後から表示されるわけでもない。私の「寝るダス」は本当に虚空に消えている。イライラして三度目の「寝るダス」を入力する。反映されない。

このへんで冷静になり、そもそも「寝るダス」などとつぶやく必要はあるのか、語尾に小さじ一杯のオモシロを含ませただけの死ぬほどどうでもいいつぶやきを入力する必要はあるのかと思いはじめるんだが、それでも一応、四度目の「寝るダス」を入力する。

反映されない。

こうなると、暴風雨のなか大声で「寝るダス」と叫んだ気分になってくる。さまざまな障害を乗り越えて、タイムラインを見ているどこかの誰かに「寝るダス」を届けようとする男だ。豪雨のなかで傘もささずに大通りのむこうの女にさけぶ。君を愛してる! これならば意味はわかる。昔そんなCMも見た。しかし同じ状況で、どしゃぶりの雨に濡れながら、

「寝るダスッ!」

もう寝ろ、面白い語尾をつける必要はないから勝手に寝ろ、おまえが寝ようが寝まいが関係ないから寝ろ、ビショ濡れのまま寝ろ、風邪ひいて寝込め、そして鼻水たらしながら布団の中で「風邪ダス」とつぶやけ。

そう思うしかない。

ちなみに、「風邪ダス」も反映されない。