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真顔日記

上田啓太がいろいろ書くブログ

会社員は連休に飽きないのか?

居候生活

昨日でゴールデンウィークが終わったらしい。しかし私は連休と関係のない生活だし、三匹のネコも毎日が休日だし、喜んでいるのは三十一歳女性だけである。

「最高だよ、ほんとゴールデンウィークは最高、ネコともいっしょにいれるしね。朝から夜まで、はーちゃんも、ちーちゃんも、せっちゃんもいっしょだよ。こんな最高なことないよ!」

リクライニングチェアに座りながら、三匹のネコをはべらせ、最高という言葉をひたすらに連発することで、三十一歳女性の連休は過ぎていった。パソコンの画面には常に何らかのネコブログが表示されていた。

その顔は確かに幸せそうだったが、端から見てりゃあ、ネコを撫でながらネコの画像を見る一日が繰り返されるだけ。これはどうも変化に乏しい。初日や二日目はまだしも、三日、四日、最終日となっても、同じことをしている。いいかげん飽きも来るんじゃないか。なんとなく聞いてみた。

「そろそろ働きたくなってきたんじゃないの?」

「ばかっ!」と三十一歳女性は言った。

「ほんとうに何にもわかってない! 上田は何にもわかってない! まだまだ休みを楽しめるよ! 五連休くらいじゃ飽きないよ! 今日でもう終わっちゃうって悲しんでたとこだよ! 日曜日のサザエさんと同じ悲しさなんだよ!」

休日にかんする話は地雷である。

分かっていたはずなのに、なぜこんなことを言ってしまったのか。

「ていうか、あんたはなんで休みに飽きないのよ! 五年も休みのくせに!」

そんなことを言われ、グウの音も出ない。いつもと同じ着地点である。たしかに私の連休が五年ほど続いているが、まったく飽きていない。そろそろバイトでも始めたい、などと思ったこと一度もない。しかし他人を見ていると、たった五連休で「そろそろ飽きてんじゃないか?」と思ってしまう。妙なもんである。

三十一歳女性の五連休は怒号とともに終わった。

連休明けの初日は、朝からどんよりした曇り空だった。

「太陽ってそういうところあるんだよ」化粧しながら三十一歳は言った。

「連休中はさんざん暑くしてたのに、こういう日に限って出てこないからね。いまこそ背中を押してほしいのに、いい天気にしてくれたら少しは会社行く気起こるのに! ほんとうにばかだよ! 太陽と上田は!」

私は太陽と同列にあつかわれていた。すごいことである。向こうは天体ですからね。

しかし、見たところ太陽も働いていないようだし、似たようなものだろうか。何十億年も、同じような場所で燃えているだけ。よく飽きないなあ、と思います。さすがの私だって、何十億年も燃えてるだけの生活には飽きると思うんですが。