真顔日記

上田啓太のブログ

会社員は連休に飽きないのか?

昨日でゴールデンウィークが終わったようだ。しかし、私は連休と関係のない生活だし、三匹のネコも毎日が休日だし、喜んでいるのは同居女性だけである。

「最高だよ、ほんとゴールデンウィークは最高、ネコともいっしょにいれるしね。朝から夜まで、はーちゃんも、ちーちゃんも、せっちゃんもいっしょだよ。こんな最高なことなかなかないよ!」

リクライニングチェアに座りながら、三匹のネコをはべらせ、最高という言葉をひたすらに連発することで、女性の連休は過ぎていった。パソコンの画面には常に何らかのネコブログが表示されていた。

その顔は確かに幸せそうだったが、端から見てりゃ、ネコを撫でながらネコの画像を見る一日が繰り返されるだけ。これはどうにも変化に乏しい。初日や二日目はまだしも、三日、四日、最終日となっても、似たようなことをしている。いいかげん飽きも来るんじゃないかと思い、なんとなく聞いてみた。

「そろそろ働きたくなってきたんじゃないの?」

「ばかっ!」と女性は言った。

「ほんとうに何にもわかってない! 上田は何にもわかってない! まだまだ休みを楽しめるよ! 五連休くらいじゃ飽きないんだよ! 今日でもう終わっちゃうって悲しんでたとこだよ! 日曜日のサザエさんと同じ悲しさなんだよ!」

休日に関する話は地雷である。

分かっていたはずなのに、なぜこんなことを言ってしまったのか。

「ていうか、あんたはなんで休みに飽きないのよ! 五年も休みのくせに!」

そんなことを言われ、グウの音も出ない。いつもと同じ着地点である。たしかに私の連休が五年ほど続いているが、まったく飽きていない。そろそろバイトでも始めたい、などと思ったことは一度もない。しかし他人を見ていると、たった五連休でも、「そろそろ飽きてんじゃないか?」と思ってしまう。妙なもんである。

同居人の五連休は怒号とともに終わった。

連休明けの初日は、朝からどんよりした曇り空だった。

「太陽ってそういうところあるんだよ」化粧しながら女性は言った。

「連休中はさんざん暑くしてたのに、こういう日に限って出てこないからね。いまこそ背中を押してほしいのに、いい天気にしてくれたら少しは会社行く気起こるのに、ほんとうにばかだよ! 太陽と上田は!」

私は、太陽と同列にあつかわれていた。すごいことである。向こうは天体ですからね。

しかし、見たところ太陽も働いていないようだし、似たようなものだろうか。何十億年も、同じような場所で燃えているだけ。よく飽きないなあ、と思います。さすがの私だって、何十億年も燃えてるだけの生活には飽きると思うんですが。