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真顔日記

上田啓太がいろいろ書くブログ

熱い尻と冷たい女

居候生活

三十一歳女性は辛いものが好きらしく、油断するとチゲ鍋やキムチ鍋を作りはじめる。しかし私は辛いものに弱い。別に嫌いじゃないんだが、どうもチゲ鍋なんかを食べると高確率で腹の調子が悪くなる。端的にいえば下痢をするのである。

以前、チゲ鍋を食べたときなど、そのあと尻がどんどん熱くなって、しばらくトイレにこもる羽目になった。本当に熱かった。そして熱いことは痛いことだと知った。涙目でトイレから出た。

「なになに?どうしたの?」
「尻が熱い……」
「尻が熱い?」
「焼けるように尻が熱い!」

しかし女性は「尻が熱くなる」という表現が面白かったらしく、私の尻の心配もそっちのけで、ゲラゲラ笑いはじめた。尻が熱くなって苦しむ人間を指差して笑うのだ。こうしたところから戦争が始まるというのに。

以来、女性の中に「上田に辛いものを与えると尻が熱くなる」という方程式が生まれてしまい、すこしでも辛いものを食べようとすると、「だめ! 尻が熱くなるよ!」と言われるようになった。スーパーで辛口のレトルトカレーを選ぶだけで、「尻が熱くなるのに!」。尻の熱さでおなじみの上田、みたいな認識である。

このあいだ、「本格インド料理を食べてみたい」と言ったときは、「尻!」とだけ言われた。「コラ!」みたいなトーンで「尻!」と言われていた。いくらなんでも省略しすぎだろう。わけがわからない。