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真顔日記

上田啓太がいろいろ書くブログ

4匹目のネコ、セツシ

ネコのはなし

setsu

またネコが増えている。

更新が止まるとネコが増える仕組みではないんだが、結果的にそうなっている。

新しいネコは生後三ヶ月で、色は真っ白である。影千代のときと同じく、捨て猫の保護団体からもらってきた。われわれは写真を見た段階で、「雪舟」という立派な名前をつけた。水墨画の大家である。白いネコだから雪という文字を入れたいし、どうせなら立派な名前がよい。そして立派な名前がほしけりゃ歴史をひもとけばよい、というわけだ。

しかし、いざ飼いはじめてみると、雪舟は異常に落ち着きのないネコだった。つねに家の中を走り回っている。毛玉も初音も影千代も、こんな猛烈な運動を見せたことはなかった。おまけに体毛が短く、鋼のような筋肉が浮き上がっている。水墨画の世界観とまっこうから対立している。どちらかというと野獣派だ。

家の柱をすさまじい勢いで登り、てっぺん近くで柱を蹴ると、床に飛び降りて、ヌァーンと雄叫びをあげる。「ニャーン」ではない。「ヌァーン!」である。これを雪舟と呼ぶのは無理がある。雪舟が家の柱を駆け登っていたはずがない。なのでわれわれは自然と雪舟と呼ばなくなった。いまは「セツシ」と呼んでいる。なんとか雪の文字だけを残した(カタカナになっているが)。

ということで、上田と三十一歳女性という二人の人間、それに初音・影千代・セツシという三匹のネコで暮らしているのが我々の現在である。とうとうネコの数がヒトの数を越えた。未来がおそろしい。女性はもう増やさないと宣言したが、これは毎度のことであり、その口調はダチョウ倶楽部的な色彩を帯びはじめている。どうなることやらさっぱり分からん。