真顔日記

上田啓太のブログ

古代ギリシャの人名で疲れ果てる

Wikipediaを読んでいたら、気づかないうちに時間が過ぎている。よくあることである。今日は古代ギリシャの何かについて調べていた。たぶん、哲学関連で調べたいものがあったんだが、すでに思い出せない(当初の目的をすぐに忘れるのも、Wikipediaでよくあることである)。

リンクを辿って色々読んでいたんだが、古代ギリシャ関連の記事は人名のピンと来なさが半端なく、それが読む際のネックになった。ソクラテスやアリストテレスくらいの有名どころなら把握できるが、その他の有象無象となると混乱の極みとなる。

例えば、プロティノスという哲学者のページに、こんな文章があった。

プロティノスの思想は、ヌメニオスの剽窃ではないかという嫌疑をかけられたが、これは、プロティノスの弟子アメリオスによって論駁されている

こんな一文を読むと、「もう勝手にしてくれ」と思うわけである。ノスだか、オスだか、そんなのを語尾につけたやつらがアレコレ揉めてようが俺の知ったことか。プロティノスの思想がヌメニオスのパクリだろうと、それにアメリオスが反論してようと、私の名前は上田である。プロティノスやヌメニオスとかけ離れている。

プロティノスとヌメニオスとアメリオスと上田の四人で飲み会をすれば、誰が会話に入れず窮屈な思いをするかは一瞬で分かる。「プロティノスさんの考えは僕のパクリですよ!」「ちょっとヌメニオス黙れよ!」「まあまあ、落ち着きなさい、アメリオス」みたいな会話の陰で、カシスオレンジの氷を意味もなくかき混ぜる上田が目に見えるようだ。

プロティノスは新プラトン主義者らしく、ページ下部に他の新プラトン主義者の名前がずらっと並んでいたんだが、そこはさらに凄まじく、

マリノス、ヘギアス、アメリオス、ポルピュリオス、イアンブリコス、アパメアのソパトロスヒエロクレス、アンモニオス・サッカス、ヘルメイアス、プロクロス、アスクレピオドトス、イシドロス、ダマスキオス、シンプリキオス、プリスキアノス、オリュンピオドロス、サルスティオス、エフェソスのマクシモス……

などとひたすら続いており、私の頭は過負荷でおかしくなり、パソコンの画面を見つめながら「オス、ノス、ポス、コス、ノス、ポス、アス、オス……」とつぶやくだけの、あわれな廃人が誕生した。

ということで、名前を見るだけで疲れていたんだが、最後にひとつだけ覚えて帰ってほしい。

プロティノスの主著は、エンネアデスである。

「田中の主著は、斎藤である」と言われた気分であった。