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真顔日記

上田啓太がいろいろ書くブログ

三十一歳は学校に行き、私はスタバに行く

三十一歳は今月頭から学校に通っている。

職業訓練校というところで、ウェブデザインについて勉強しているそうだ。これまでは紙媒体のデザインをしてきたが、最近はウェブ媒体もずいぶん伸びている。だからここらでウェブデザインの基礎を学び、さらに仕事の幅を広げていきたい。三十一歳は二本の前歯をちらつかせながらそんなことを言っていた。立派なことだ。前歯にペンで『立派』の二文字を書いてやりたい。

ということで、三月から五月にかけて私とおなじ無職に成り下がっていた三十一歳は、めでたく次の一歩を踏み出した。これから数ヶ月は訓練校にかよい、その後は国から仕事を斡旋される予定とのこと。そのあいだも失業保険は出るし、それとは別に学校に行くたびにお金がもらえるそうだし、やりたい放題で羨ましいかぎりである。前歯に『嫉妬』と書いてやりたい気分だ。

そして一方の私も最近は家に籠もることをせず、毎日のようにスタバに行っている。スタバにノートパソコンを持ちこんで、日記を書いたり大喜利をしたり電子化した本を読んだりしている。めでたく次の一歩を踏み出したわけである。こちらに関しては行くたびに金がもらえるようなことはなく、毎回コーヒー代をとられるが。

それでも毎日のように行っているから店員には顔を覚えられているし、「いつもありがとうございます」なんて言われるようになったし、こないだは店の前を通っただけでテラスを掃除中の店員にお辞儀された。おもわず赤面するほど常連になっているのだ。店員の前歯にマジックで『常連』と書いてやりたい。

それは捕まるな。