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真顔日記

上田啓太がいろいろ書くブログ

上田の魅力が判明しました

居候生活

こんな質問が届いた。

三十一歳女性から見た上田さんの男としての魅力はなんですか?

これほど本質をえぐる質問は珍しい。文面が目に入った瞬間に心臓がヒヤリとした。この質問は、そのまま「なぜ三十一歳女性は上田を住まわせているのか」という命題につながっていく。三十一歳女性はいったい上田という男の何を買っているのだろうか。

似た質問は別にも来ている。

三十一歳女性は上田のどこがいいのですか?

これはさらに直球であり、それは「上田」という呼び捨て具合からも伺い知れる。そう、真顔日記を読んでいるかぎり、この上田という男、まるで良いところがなく、三十一歳女性におんぶにだっこ、関西随一の穀潰しとして名を馳せている。

自分なりに良いところを考えてみるものの、これといって思い当たるものはない。ただ三十一歳という女は常人とは違った価値基準の世界で生きておるから、世間におけるイイ男の基準が通用しないのかもしれぬ。たとえば私のこの経済力、とても謙虚な、控え目な経済力を、三十一歳女性は日本人の美徳として捉えているのかもしれない。

やれ一千万だ、一億だと、他の男どもが終わりなきマネーゲームに興じるなかで、この上田という男だけは、草むらに咲いた一輪のたんぽぽのように、さりげなく、ちいさく、かわいらしい経済力を持っている。それが三十一歳にとって魅力的で、私の預金額をみるたびに、どんぐりを抱えたシマリスを眺めたときのような、あったかあい気持ちになるのかもしれぬ。黒塗りのベンツより小さな三輪車に愛を感じるような、そんな女心を胸に秘めて、三十一歳は日々の暮らしを送っているのだろうか。

なんてふうに、ひとりで考えても埒が開かないから、おもいきって本人にきいてみた。つまりおまえは、金のない男に魅力を感じる女なのか、私の一歩引いた経済力に惚れ惚れしているのかと、そう尋ねてみた。

「いや、ゼニは大事でしょ」

何のためらいもなく返答され、私の組み上げた「かわいい経済力」という概念は脆くも崩れ去ることとなった。しかし、ではなぜ私を住まわせているのか。この上田という男の魅力は、いったい何なのか。どうか一切の誤魔化しはナシにして、正直に答えていただきたい。

三十一歳はしばらく考えてから、「いっしょにいてラクだからかなぁ」と言った。

脱力するしかない回答であった。

ということで、上田の魅力はラクなところだそうです。

それ以上でもそれ以下でもないそうです。