真顔日記

上田啓太のブログ

歴史は女で作られる

ウンコの記事を無事に公開できて、けっこう評判もよく、一息ついていたら、三十一歳女性が「ウンコに似てるの見つけてあげたのあたしだからね」と言いだした。かなり誇らしげであり、前歯がいつも以上に飛びだしていた。

それはそうで、布団にくるまる私をみて三十一歳が「こいつウンコになってる」と気づかなければ、あの記事は生まれなかった。もちろん、この女はブログのために撮ったわけではなく、「上田がウンコになってるし記念に撮っとこう」くらいの意識なのだが、主張自体はピント外れなものではない。

ただ、「ウンコに似てるの見つけてあげた」というのは、たしかにそうなんだが釈然としない。ぜひ声に出して読んでみてほしいんだが、「ウンコに似てるの見つけてあげた」って、ものすごい日本語である。これを真顔で主張されたときの気分よ。

インド人はゼロを発見し、コロンブスはアメリカ大陸を発見し、三十一歳女性は上田がウンコになったことを発見する。三つとも発見ではあるが、三番目だけは歴史の染みにもならない。

「上田=ウンコ」の発見に対する正当な報酬を要求する三十一歳女性に、わかったわかったと、俺がウンコになってることに気付いてくれてありがとうと、倒錯した言葉で感謝の意を述べ、今日の夕飯をおごるということで話はまとまった。

ということで、三十一歳女性にココイチをおごった。店のチョイスはささやかな嫌がらせだった。三十一歳は店にむかう途中も「ウンコに似てるの見つけてよかった」と嬉しそうだったが、ココイチ店内ではウンコのウの字も言わなかった。それは社会人としてのマナーだった。ふたりでココイチのカレーを堪能して家に帰った。

以上、今日の日記をまとめよう。

2011年2月、三十一歳女性は上田がウンコになったことを発見し、カレーを得た。

ほんとうに、歴史の染みにもならない。