真顔日記

上田啓太のブログ

坊主にしてみたい人への警告

人生で初めて坊主にしました。

その経緯、及び、坊主にして学んだことについて書こうと思います。

ボサボサの髪はダメに見えます

今年の三月頃、すでに私は三十一歳女性宅に転がりこんでいたわけですが、特に仕事もしておらず、もともと美容院が嫌いなこともあって、髪は伸び放題でした。ダメな男の見本のような姿でした。

髪を刈る前後の写真を撮っていますので、まず坊主前の写真をご覧ください。

坊主前の写真
▲坊主にする前

髪はボサボサで目元が隠れるほどです。こんな姿で三十一歳女性宅に住みこんでいるんだから、いくら「ヒモじゃない」と叫んだところで、すごくヒモっぽい。全身からヒモのようなオーラがむんむん出ています。

そんなわけで、「いっそ坊主にしてみてはどうか」と決意したわけです。

坊主にすると異常な勢いがつきます

坊主にすると勢いがつきます。なにかを成し遂げた気分になります。

坊主にしたら、こうなりました。

坊主後の写真
▲坊主にした直後の写真

この写真の怖ろしいところは、なぜかパンツ一枚になって全身を撮っているところです。やたら胸を張っているし、表情が小生意気な感じになっているのも腹が立ちます。写真を撮影した三十一歳女性曰く「坊主にしたらなぜか脱ぎだした」とのことです。

坊主前と坊主後を比較すると、こうなります。

みなさんも薄々勘付いていると思うんですが、こういう場合、同じ角度、同じ距離、同じ格好で撮るのがセオリーです。そうしないと比較できません。このバカ、坊主にした勢いでテンションが上がって、そういう基本的なところを忘れています。

とりあえず坊主にすると、セオリーを忘れるほどテンションが上がるということです。

最初のうちはニヤニヤする

坊主直後に始まった高揚感は、その後しばらく続きます。鏡を見てはニヤニヤ、自分で頭をさわってはニヤニヤ、同居人に頭をさわらせてはニヤニヤと、自分が坊主であることを確認するたびにドーパミンが出る。これは坊主から程遠い髪型をしていた人ほどそうだと思います。

この時期は、背筋もシャンとしていたし、家でよくシャドーボクシングをしていました。口で「シュッシュッ!」と言いながら電気のヒモをバチバチ殴るという、あまりに古典的な方法でした。坊主にするだけで元気になるものですね。

髪はすぐ伸びるし人はすぐ慣れる

ここまでだと「坊主いいじゃん」って話なんですが、現実はそんなに甘くないです。

まず、本当に「坊主」と言える状態をキープしようと思ったら、二週間に一度はバリカンで剃らなくちゃいけない。少し放置するだけで「坊主がちょっと伸びた人」になります。頭を撫でるとチクチクと毛が刺さるような坊主は、とても短い期間で終わってしまうのです。

「一度坊主にすれば後は楽」というイメージを持っていましたが、これは間違いでした。かなりしっかりケアしないと、坊主は維持できません。世間で坊主のイメージを持たれている人は、頻繁に髪を剃っていたのです。

「坊主である自分」にも二週間くらいで慣れます。鏡を見ても「俺じゃん」としか思いません。精神的な高揚感は去り、背筋も伸びなくなり、電気のヒモ相手のボクシングもしなくなりました。ヒモは引っ張るためのものです。

坊主は強そうに見えるという誤解

「坊主にしたら強そうに見えるんじゃないか」という幻想も抱いていました。経験的に、「坊主の人ってみんな強そうだなあ」と思っていたからです。私が強そうな坊主として真っ先に浮かべるのは清原選手です。

男道 (幻冬舎文庫)

これは完全に勘違いでした。

ガタイが良くて強面の人が坊主にするとさらに強そうに見える、というだけでした。

清原和博 番長伝説 1985~2008 『FRIDAY』が追い続けた24年間
▲どう見ても筋肉がある

私は痩せており、肩幅も狭く、別に強面でもないので、坊主にすると、さらに弱そうになりました。修行僧みたいになりました。


▲筋肉のない坊主はこうなる

強そうに見せるための試行錯誤

しかし私は、なかなか「筋肉が必要」という答えに辿りつけませんでした。「なんでイカツくならないんだろう」と悩んだ私は、「眉毛があるからだ!」と考えて眉毛も剃っていました。あと、アゴヒゲも生やしていました。とにかく「強そうな人の持っている属性」を思い浮かべて、ガンガン自分に適用してみたわけです。


▲いっこうに強そうにならない

涙ぐましい努力をしてますが、実を結ぶことはありませんでした。今見ると、「いろいろ工夫してる癖に、なんでメガネは外さないんだよ」と思うんですが、そこにも気付かないくらい迷走していたようです。

この時期の外見に関しては、母親と会った際に、「あぁ〜…」というリアクションをいただいたことが、すべてを物語っていると思います。その後、母親から何度も、「眉毛は剃らないほうがいい」というメールが送られてきました。パソコンにも携帯にも来ました。それはもうスパムメールみたいな頻度で来ました。

ここに至り、ようやく私は、「筋肉がないと強そうには見えない」という当たり前の事実に気付いたわけです。とても遅いですね。

坊主にしてみて分かったことまとめ

  • 短期的にはパンツ一枚で写真を撮るほどの勢いを得られます
  • しかし、すぐに慣れます
  • 坊主を維持するのは長い髪型を維持するよりめんどくさいです
  • 痩せ型の人間が坊主にすると修行僧みたいになります
  • 清原が強そうに見えるのは筋肉があるからです
  • 眉毛を剃ると母親から大量のメールがきます

ということで、自分の顔や体格を考えて坊主にしないと危険ですよ、という話でした。