「イチャコラ」という言葉について
2011/11/24
「イチャコラ」という言葉があるらしい。
意味は「イチャイチャ」と同じである。31歳女性が普通に使っていた。スーパーで男女の店員が楽しそうに話しているのを見て、「イチャコラしてるねえ」とつぶやいていたのである。
私はまったく知らなかった。人生27年、一度たりとも、イチャコラという単語が耳に入りこんだことはない。公衆の面前で恥ずかしげもなくベタつくカップルは幾度となく目にしてきた。しかし誰もそれを「イチャコラ」という単語ではあらわさなかった。「イチャイチャ」「ベタベタ」という単語であらわしていたし、純度の高い童貞は歯ぎしりで対応しておった。
31歳にとっては普通の言葉らしい。奈良の方言なのだろうか。本人は方言かどうかなんて考えたことがないようだった。日本全国、どこでもイチャコラで通じると思っていたのだ。関西全般で使われる方言だとしたら、京都や大阪に長く住んでいる私がまったく聞いたことがないのはおかしい。奈良限定ではないだろうか。
村の長老に意見をうかがうような気分で、グーグルに「イチャコラ」と入力してみた。一番目に出てきたのはヤフー知恵袋だった。どこかの誰かが「イチャコラとイチャイチャの違いは何ですか?」と質問していた。まさに求めていた問いである。ワクワクして回答を見た。
「50年生きていますが、イチャコラなんて言葉をつかったこともないし聞いたこともありません」
イチャコラ全否定。
50年生きてきた長老によって、完膚なきまでに存在を否定されておった。「ベストアンサー」というハンコが押されていたが、なにがベストなのかさっぱり分からなかった。ヤフー知恵袋のベストアンサーがベストだったことなんてこれまで一度もない。
長老には全否定されたが、他の検索結果を見てみると、31歳女性の完全オリジナルではないようだった。どこの方言なのかは分からなかったが、とりあえず、世の中には一定数、イチャコラという言葉を使う人びとがいるのだ。
みなさんもこれからはイチャコラという言葉を使ってみてほしい。「俺はイチャイチャ派!」「あたしはイチャコラ派!」なんてふうに、恋人とふたりでイチャコラすればいいのだ。恋人がいないなら歯ぎしりで対応すればよい。
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