真顔日記

上田啓太のブログ

日々と思考

かわいいは作れるけど作れない

去年の秋、近所の並木道を歩いていた。すると木の葉が落ちてきた。しかし私は気づかずに、しばらく頭に木の葉をのせたまま歩いてしまった。 その結果、私は化け忘れたきつねみたいになっていたんだが、あのときの自分、異常にかわいかったんじゃないか。三十…

なぜ、くしゃみのあとに言葉を足すのか?

くしゃみというのは、わりと細かく制御できる。あれは肉体の勝手な現象にみえて、意外とそうでない。くしゃみの予感から実際の発動までの数秒のあいだに制御は可能であり、意識的にせよ無意識にせよ、人はくしゃみをコントロールしている。 以前、私は、「へ…

アインシュタインと靴下の穴

最近、服装をちゃんとしている。身だしなみに気をつかっている。もっとも、私の「ちゃんとする」の基準はとても低く、「穴のあいた靴下をはかない」とか、そういうレベルではあるんだが。 杉松の家に長く居候したことが役に立った。だめになった靴下やパンツ…

精神が肉体を凌駕しちゃいました

筋トレをはじめて最初の一週間に失敗した。しゃにむにダンベルを持ち上げていた。文字にすれば「うおおおおおお!」という感じ。非常に興奮していた。とても鼻息が荒かった。そして数日、いやな痛みが残る。心地よい筋肉痛ではなく、筋肉がズタズタになった…

女子小学生になりたいか?

このあいだ男四人の飲み会があった。参加者は二十代と三十代。 わりと酒が入ったとき、ひとりが突然「女子小学生になりたい」と言い出した。私はベロベロゆえの奇天烈発言かと思ったが、他の二人が「わかる!」「たしかに僕も女子小学生になりたいです!」と…

北海道で一人のヒモに出会った

北海道でヒモの男と知り合ったことがある。 大学生の時、ひとりで電車を乗り継いで札幌まで旅行した。その時に出会ったのだ。旅先で知り合い、旅先で別れてそれっきりの男だ。元ホストの男だった。女のヒモをやっていた。生活費から何から、すべて女に出して…

しかも「アウター」の使い方をまちがえるのか

前回の文章がたいへんだ。 ちなみに、ジャンパーおよびブルゾンを現代の人間として恥ずかしくない形で表現するならば、「アウター」らしいです。 この部分なんだが、「アウター」はおかしいと指摘された。「アウター」だと、ジャケットやカーディガンまで含…

イケメンが動くとかっこいいんだなあ

このあいだ坂口健太郎という人を映画で見て、そのかっこよさに衝撃を受けた。それまで名前といくつかの画像を見たことがあるだけだったんだが、はじめて動いているところを見た。しばらく呆然とながめていた。言葉が出なかった。しみじみと思った。 「イケメ…

スーパーのテーマソングは不思議とポジティブ

近所にイズミヤというスーパーがある。関西人なら説明するまでもないだろう。しかし他の地域の人には聞き慣れない名前だろうか。スーパーの名前というのは非常にローカルなもので、すこし場所が変わると途端に通じなくなるからだ。 子供の頃、私は石川県に住…

太るための才能がない

二ヶ月ほど筋トレをしているんだが、食事量はとくに増やしていない。一日に大きめの食事を一回と、パンなどの軽めの食事を一回。一日に一食半といったところだ。べつに小食のポリシーがあるわけじゃなく、自分の食欲にあわせるとこうなった。 しかしどれだけ…

カフェと狂人

スタバで文章を書いていたら、隣の席に男がやってきた。「ペッペラペッペラピッピッピ♪」と歌いながら歩いてくる。たぶんオリジナルソングだろう。それで私の身体に緊張が走った。頭のおかしな人間だと思ったからである。 カフェにおいて、隣に頭のおかしい…

aikoを聴きすぎると人はどうなるのか?

去年はaikoを聴き続けた一年だった。今年も聴き続けることになるのだろう。 日常的にaikoを聴いていると、世界の見え方は変わりはじめる。aikoの歌詞世界をもとにして世の中の事象を眺めるようになる。 さっきも地下鉄のホームでカップルが見つめあっている…

プリクラで美化される顔面について

いつのまにか、写真は美化されて当然になっている。あれはなんなんだろう。プリクラにしろ、スマホのカメラアプリにしろ、人間の顔面をみごとに美化してくれる。そして人々は、美化された画像を堂々と公開している。そこに後ろめたさもなさそうだ。 私は写真…

ハトの配色は奇をてらいすぎ

去年の夏、河川敷に座って、鴨川の流れをながめていた。川というのは見飽きない。作為がないからである。周囲にはハトがたくさんいた。まじまじとハトを見た。ハトもまた見飽きない。やはり作為がないからである。 と、言いたいところだが、ハトを見て思った…

布使い杉松

私は布のことを何も知らない。 実家を出てからというもの、一度もカーテンを使ったことがない。これまで、京都、大阪、東京など、あちこちのマンションおよびアパートおよび一軒家に住んできたが、窓は常にむきだしのままだった。プライバシーという発想のな…

ヘラクレスオオカブトはずるい

小学生のころは虫とりに夢中だった。虫とりあみと虫かごを持って近所を探険する。すると自然と虫にランクが生じはじめる。珍しい虫ほど価値は高い。そこらへんにゴロゴロ転がっている虫は捕まえても嬉しくない。 たとえばアブラゼミはランクの低い虫の筆頭だ…

aikoの歌詞の怖さについて

aikoは常に「あたしとあなた」のことを歌う。そしてaikoを聴くとき、私は男でありながら「あたし」になっている。この話は何度か書いた。私のなかに住む背の低い女をaikoが引きずりだしてきたという話である。aikoの音楽の前では、私は平気で性別を飛び越え…

知らない言葉を当然のように使われるとゾクゾクする

自分の知らない言葉を当然のように使われるとゾクゾクする。ほとんど性的興奮の域に達している。自分が聞いたこともない言葉を当然のように使われて、「もちろん知ってますよね?」という態度を取られること。これがたまらない。 だから私は電車の中で女性誌…

子供のころに覚えた言葉は全然使わない

かつて、言葉は意味よりも先にかっこよさで入ってきた。 私が小学生のころ、「ターボ」という言葉がかっこよかったんだが、これはスト2ターボというゲームのせい。正式名称は『ストリートファイター2ターボ』。ある日、一人のクラスメイトが「スト2ターボ…

ハイテンションCM無限ループという現代の地獄

出典:Amazon このあいだ、スーパーの惣菜コーナーにいたときのこと。小型のスピーカーが設置されており、音声コマーシャルが流れていた。餃子のCMだった。家族で食卓を囲んでいるという設定らしい。子供役の声優が絶叫していた。 餃子、おいし~~~~~…

カラスという黒いチンピラについて

いつもの通り道に細い路地がある。たまに塀の上にカラスがとまっていて、そんなときは通りすぎるのに緊張する。私はカラスとタイマンして勝てる自信がない。とくに路地のような狭いところでは。 だからできるだけカラスと目を合わせないように、存在感を消し…

動物の鳴き声番付2016冬

動物の鳴き声にも色々ある。今日はどの鳴き声が好きかを考えていた。 パオーンはかなり良いと思った。好きな鳴き声という言葉から即座に連想されたのはパオーンである。ゾウという動物自体には思い入れがないのに、パオーンだけは特別だ。パピプペポが入って…

スタバでaikoを聴いていたら隣にaiko的世界が生まれていた

スタバでaikoを聴きながら文章を書いていた。これは単なる私の日常である。 隣の席には高校生カップルが座っていた。問題集をひらいて二人で勉強している。これもよくある光景だ。なので私はとくに気にせず、aikoを聴きながら文章を書き続けていた。 集中し…

パン屋のおばさんにオシャレな問いかけをされた

現在、私の右ほほには傷がある。 誰かとケンカしたわけではない。飼いネコに引っかかれたのである。抱きかたがまずかったのか、ネコが落ち着かないようすでピョンと飛び降りようとし、私のほほに爪をたてたのだ。マンガでしか見たことのないような分かりやす…

「SMAPさん」という呼びかたに違和感をおぼえた

はじめに、「さん付け」するか否かに関する個人的な感覚を書いておきたい。 ・知人を呼ぶときは、さん付けする・しかし仲良くなれば、さん付けしない ・有名人の名前は、呼び捨てにする・しかし有名人でも知り合いならば、さん付けする ・歴史上の人物には、…

もうすぐ潰れるブックオフで買うと無神経に見えるマンガ30選

以前、ブックオフに行ったら数日後に閉店するタイミングだったことがある。店内には閉店を告げるナレーションがえんえん流れていた。やはりしんみりしたムードになる。店員の男がかぼそい声で接客してきた。しかし私は、『ドカベン』の文庫版を20冊まとめ…

ゼロという数字の特別なかっこよさについて

少年はゼロという数字を好む。その理由を考察したい。ひとまず自分の子供のころのエピソードで始めるが、一般化できそうだと考えている。少年期の私がどのようにゼロという数字を好み、憧れ、惑わされていたか。まずはそこから始めよう。 子供のころ、ひとつ…

「うんここじらせ男子」という存在がいる

現在、私とうんこの関係がこじれてきている。 過去に前例のないほどに、こじれてきている。 いや、真面目な話なんですが。 この記事では、「うんこをこじらせる」とはどういうことなのかを説明したい。はじめに言っておくと下ネタではなく、笑いというものに…

女の胸を「バスト」と呼んだ時のすさまじい中年くささ

ネットを見ていたらバストアップの広告が表示された。それで思ったのは、女が胸を大きくしようとする場合、いまだに「バスト」という言葉が普通に使われるということだった。そこに違和感はない。バストアップにかぎらず、女性誌では「バスト」という表現が…

レンタルCD屋でビーフジャーキーをすすめられた

近所のレンタルCD屋に行った。最近の自分は時代の流れに逆行してCDを借りているからである。今日はインディー系の洋楽を借りると決めていた。気になっていたアルバムを三枚借りた。ベックとウィルコとアヴァランチーズ。 ウィルコというのはアメリカのバ…