真顔日記

上田啓太のブログ

居候生活

アレ栄一郎のアレピース

以前もすこし書いたが、私は六十巻あたりでワンピースを読むのをやめた。中学の時に連載開始と同時に読みはじめ、数年前にリタイア。しかし今日気づいたのは、なんだかんだで自分は今もワンピースのストーリーを把握しているということだった。ネットで定期…

aikoを聴く男、ゾンビを見る女

同居人が Hulu で海外ドラマを観ているらしく、小部屋にも音声が聞こえてくる。「アアアーッ!」という男のうめき声である。毎晩、男たちがうめいている。しかも野太い声。 「いま見てるやつ、いつもゾンビに追いかけられてるから……」 説明を求めると同居人…

アルフレッドビーチサンダルの人魚

最近、アルフレッドビーチサンダルというミュージシャンを知ったんだが、この人が春に出したEPがすごく良い。全四曲収録、最初の三曲はオリジナルで、最後にNOKKOのカバーである『人魚』が収録されている。まず最初の三曲がどれもかっこいい。それだけでも…

幻想水滸伝はトカゲのゲームではない

数年前、同居人が一時的に無職だったころ、『幻想水滸伝』というプレステのゲームにはまっていたことがあった。私が居間を通りかかると、確実にコントローラーを握っていた。 私は幻想水滸伝というゲームのことは知らなかったんだが、画面をのぞきこむと、ト…

シマちゃんは麻生久美子に似ていない

今日ショックだったのはシマちゃんが麻生久美子に似ていなかったことなんだが、こりゃなんだか説明不足の見本みたいな書き出しなので、説明しようと思う。 シマちゃんというのは同居人の友人である。大学時代に知り合ったらしい。今でもたまに食事する関係だ…

三十一歳女性は今日から三十六歳女性です

あらためて書くが、私は2010年から女性宅に居候している。 この日記では同居人のことを「三十一歳女性」と呼んでいるが、このところメール等で頻繁に指摘されるのが、「どれだけ過去ログをさかのぼっても三十一歳女性が三十一歳女性のままだが何なのか。どう…

共同生活における音の問題

私が小部屋で音楽を流すと、居間にも音が届く。広い家ではないから、私の聴いている曲が家全体の雰囲気を支配する。そして現在の自分は、一日の大半をaikoを聴くことに費している。となると、私のなかに芽生えた強烈なaiko欲求の余波を、同居女性がもろに食…

怪談『ピザの幻臭』

私は心霊体験をしたことがない。一度くらい幽霊でも見えないもんかと思うが、まったくもってさっぱりである。一方の三十一歳女性は、「ちょっとだけ霊感がある」らしい。人生で二回だけ奇妙な体験をしたことがあるというのだ。 ひとつは彼女が二十代のころの…

惣菜コーナーの棒ヒレカツ

三十一歳女性とスーパーに行った。惣菜コーナーに棒ヒレカツという馴染みのない名前の商品があった。その名のとおり、棒のように長いヒレカツだった。説明するのが恥ずかしくなるほど、そのまんまの形状だった。 棒ヒレカツはあまり売れていなかった。他の惣…

コクリコ坂と路上の暴力

数年前、三十一歳女性と『コクリコ坂から』を見に行った。 二条シネマのレイトショーである。コクリコ坂は、とんでもない傑作という感じではなかったが、よい映画だった。ほんのりと花の匂いのするような映画だ。だから我々は市バスに乗るのをやめ、夜道を歩…

イングレスをプレイする女

三十一歳女性がイングレスをやっている。話題のアプリらしいんだが私はよく知らない。 よく知らない人間に説明されるほどの地獄もないが、一応説明しておくと、イングレスというのはグーグルマップと連動した陣地取りゲーム(?)。青と緑の二チームに分かれ…

会社員は連休に飽きないのか?

昨日でゴールデンウィークが終わったらしい。しかし私は連休と関係のない生活だし、三匹のネコも毎日が休日だし、喜んでいるのは三十一歳女性だけである。 「最高だよ、ほんとゴールデンウィークは最高、ネコともいっしょにいれるしね。朝から夜まで、はーち…

イフリートみたいな寝相の女

最近は朝の五時に目が覚める。夜は十時に寝てしまう。妙に健康的なリズムである。この時間に起きると、三十一歳女性はとうぜん熟睡している。なので居間を横切るときに寝姿が目に入るんだが、日々いろいろなポーズで眠っている。人間の寝相も多様なものであ…

白シャツ維持という不可能事

まったく気づくのが遅すぎるんだが、自分にはTシャツよりもYシャツのほうが似合うらしい。要するに襟のある服が似合うのである。なぜなら肩幅がせまく、胸板もうすいため、普通のラウンドネックでは首から胸にかけての貧相さが際立つ。しかし襟のある服な…

白の靴下とカリスマ同居人

夏物の靴下が三足しかなく、これは明らかに足りていない。おかげで毎度毎度、私はクローゼットをひっくりかえし、靴下がない靴下がないとあたふたし、三十一歳女性は冷静に「ユニクロに行け」と言う。なぜこんなに靴下がないかといえば、最近の私は穴が開く…

熱い尻と冷たい女

三十一歳女性は辛いものが好きらしく、油断するとチゲ鍋やキムチ鍋を作りはじめる。しかし私は辛いものに弱い。別に嫌いじゃないんだが、どうもチゲ鍋なんかを食べると高確率で腹の調子が悪くなる。端的にいえば下痢をするのである。 以前、チゲ鍋を食べたと…

京都国立博物館で鳥獣戯画を見た

京都国立博物館で鳥獣戯画を展示すると聞いて、三十一歳女性と行ってきた。国立博物館に行くのははじめてだった。市バスで北大路駅から二十分ほど、場所としては京都駅の近くにあった。最近リニューアルしたらしく建物はやたらと綺麗だった。 鳥獣戯画の前に…

ショパンでグーグルに殺される

朝、三十一歳女性は会社に行くために化粧をし、私は居間でストレッチをし、三匹のネコは思いのままに駆け回っている時間帯。私は無線型のスピーカーを居間に持ち込み、音楽垂れ流しのインターネットラジオを再生していた。今日は気分的にクラシックだった。…

テンベアのカバンを買った

三十一歳女性が新しいカバンを使っていた。ネットで注文したものが届いたらしい。私は興味を示した。というのも、私は十年ほど同じカバンを使っており、いいかげん新しいカバンがほしいと思っていたからである。 「それ、なんてブランド?」「どうせ知らない…

鼻毛と上田と原始人

昨日の夜、鼻毛を切っていたら、三十一歳女性に「色気づいちゃって」と言われたんですが、これ、さすがに失礼すぎませんかね? 唐突な話で申し訳ないんですが、鼻毛を切るだけで色気づいたと言われるって、私はいったい何だと思われてるんですか? そりゃ、…

酒ばかり飲んでいる男

この数年は、酒を飲むことも当たり前の習慣になって、毎日のように飲んでいる。深夜のコンビニで、柿の種やポテチなんかと一緒にビールの500ml缶を買ってきて、グイッとやるわけである。そうやって生きることの意味を知るのである。 幼稚園のころだったか、…

三十路の森ガール問題

三十一歳女性が早朝にウォーキングをしている。 夕食をしっかりとるようになったら体重がすこし増えたらしく、これはまずいということで始めたらしい。普通よりも一時間早く起きて、会社に行く前の時間を利用して、近くの山を歩く。 今朝もウォーキングした…

暑ければ脱げばいいという原始人的発想

いよいよ夏が近づいてきた。私は冬と夏では夏が好きである。本当は春および秋の、適温で心地よい季節がいちばん好きであるが、ワガママばかり言ってもいられない。春はかならず夏になるし、秋はかならず冬になるんである。「ちょうどいいあったかさ」は気づ…

素晴らしいネコの写真

「素晴らしい写真が撮れた!」 三十一歳女性が絶叫し、小部屋に走ってきた。 「見てよこれ、あたしね、昨日買ったでしょ、ほらアレ買ったでしょう、その時からこうなることは予想してたんだよ、こうなるために買ったところあるんだよ、でもこんなに早く実現…

心の底からどうでもいいこと

世の中には、様々などうでもいいことがある。 だが、どうでもよさにも度合いがあるもので、どうでもいいと言いつつ、実はけっこう重要だと思っているなんてことも多々ある。本当に心の底からどうでもいい、まったく関心がない、今すぐ忘れてしまっても何の問…

春がきたので再開する

三十一歳女性の家に転がりこんで四年がすぎた。 こんな生活が永遠に続くはずないと思っていたが、そこそこの年数、続いてしまった。四年である。もちろん永遠ではないが、当初の予定では二ヶ月で出ていくはずだったから、とんでもないことだ。真顔日記を最後…

腹を出して転がるだけの仕事

腹を出してゴロゴロ転がる。そのような単純な動きで人間を誘惑するのがネコという存在である。おそらくネコは人類をナメている。深夜のネコ会議は人間を下に見る発言であふれているのだ。あいつら腹出して転がっときゃメシ出すよ、なんて囁きあっているにち…

春なのにグルーニーを着る男

いまだにグルーニーを着ている。以前書いた「着る毛布」である。凍えるような京都の冬を乗り切るために購入したものだ。それを五月現在も着ている。完全に春なのに、どこからどう見ても春なのに、むしろ初夏の入口に立っていると言ってもいいくらいなのに、…

夕飯はカレーライス

今日はカレーライスを食べました。 小学生の絵日記じゃないのだから、もうすこしマシな導入はないものかと思うが、事実なので仕方ない。夕飯にカレーライスを食べた。発作的にカレーライスが食べたくなったからである。二十七歳の男にだってそんな日はある。…

早朝にゴミ出しを

「ゴミ出し……ゴミ出しを……」 朝八時、三十一歳女性の声がきこえてきた。私はすでに起きて小部屋で本を読んでいた。祝日のこんな早くに三十一歳女性が起きるのは珍しい。布団から頭だけ出していた。 「ゴミ出し……ゴミ出しが……」 寝起きで声がかすれていた。ブ…