真顔日記

上田啓太のブログ

ヘラクレスオオカブトはずるい

小学生のころは虫とりに夢中だった。虫とりあみと虫かごを持って近所を探険する。すると自然と虫にランクが生じはじめる。珍しい虫ほど価値は高い。そこらへんにゴロゴロ転がっている虫は捕まえても嬉しくない。 たとえばアブラゼミはランクの低い虫の筆頭だ…

aikoの歌詞の怖さについて

aikoは常に「あたしとあなた」のことを歌う。そしてaikoを聴くとき、私は男でありながら「あたし」になっている。この話は何度か書いた。私のなかに住む背の低い女をaikoが引きずりだしてきたという話である。aikoの音楽の前では、私は平気で性別を飛び越え…

知らない言葉を当然のように使われるとゾクゾクする

自分の知らない言葉を当然のように使われるとゾクゾクする。ほとんど性的興奮の域に達している。自分が聞いたこともない言葉を当然のように使われて、「もちろん知ってますよね?」という態度を取られること。これがたまらない。 だから私は電車の中で女性誌…

子供のころに覚えた言葉は全然使わない

かつて、言葉は意味よりも先にカッコよさで入ってきた。 私が小学生のころ、「ターボ」という言葉がカッコよかったんだが、これはスト2ターボというゲームのせい。正式名称は『ストリートファイター2ターボ』。ある日、一人のクラスメイトがスト2ターボと…

ハイテンションCM無限ループという現代の地獄

出典:Amazon このあいだ、スーパーの惣菜コーナーにいたときのこと。小型のスピーカーが設置されており、音声コマーシャルが流れていた。餃子のCMだった。家族で食卓を囲んでいるという設定らしい。子供役の声優が絶叫していた。 餃子、おいし~~~~~…

カラスという黒いチンピラについて

いつもの通り道に細い路地がある。たまに塀の上にカラスがとまっていて、そんなときは通りすぎるのに緊張する。私はカラスとタイマンして勝てる自信がない。とくに路地のような狭いところでは。だからできるだけカラスと目を合わせないように、存在感を消し…

キャッチーなメロディをすぐに口ずさんでしまう

aikoの『恋をしたのは』がずっと頭のなかを流れている。『聲の形』という映画の主題歌になっていた。これがずっと流れている。そして頭のなかを流れるメロディは口に出されることを求めるので、私は小部屋でずっと歌っている。もっとも、「あ~あ~あ~あ~…

近所に大戸屋ができてほしいという祈りにも似た気持ち

私はほとんど自炊をしない。だから近所にある飯屋で日々の食事が决まる。これは同居人もそうである。行きつけの飯屋を五つほど用意して日々をまわしている。そんな食生活である。 しかし近所にふつうの定食を食べられる店がない。中華、牛丼、カレーはある。…

チューリップのサボテンの花

一年ほど前に『岬めぐり』という曲のことを書いたんだが、それ以降、けっこうな数の人が曲名で検索してこのブログに来ている。昭和の曲だから、あまりネットに情報がなかったのかもしれない。私のブログにまともな情報はないがいいのか。そんな心配をしなが…

談話室におけるネコたちのガールズトーク

ネコというのは、気温に敏感に反応する。だからネコを飼っていると、季節のうつりかわりをネコのねむる場所で気づくようになる。木々の色づきでも、風の香りでもなく、ネコの寝場所である。風情があるのかどうなのか。 夏、ネコたちは個人主義者である。それ…

説明不能の笑いのつぼについて

同居人が問診票に色々と記入していた。会社で健康診断があるという。私は物珍しさで見ていた。すると「よく食べるもの」の欄に、同居人は「アメやチョコなど」と書いていた。それで私は笑いがとまらなくなった。自分でも何がつぼに入ったのか分からないんだ…

2016年寄稿記事まとめ

今年の三月頃から、このブログ以外にも文章を書くようになりました。定期的に書いている場所と、それぞれの代表的な記事をまとめます。始まった順。 ジモコロ www.e-aidem.com 「この六年のひきこもり生活で実験してたことを書く」くらいのテーマで始まりま…

真顔日記の2016年人気記事まとめ

今年よく読まれた記事をまとめました。Google Analyticsで「2016/1/1〜12/27」に設定して、ページビューの多かった順に並べてます。一位でだいたい30万PVくらい。年末年始のおともにどうぞ。 1位 現実には、いまでもファミリーマートに抱かれる日々が続いて…

テクノロジーがアホらしさを産み落とした瞬間

同居女性のスマホが妙に鳴る。ピンポーンという明るい音だ。ニュース記事を読むアプリを入れたらしい。あたらしい記事が配信されたときの通知音だという。このあいだも鳴っていた。 へえ、と思って画面をのぞくと、ズラッと並んだ記事のいちばん上に、「うん…

インタビュー記事が公開されました

blog.hatenablog.com 週刊はてなブログ編集部にインタビューしていただきました。おもにブログについて、色々と喋っております。編集の方の尽力もあり、わりといい感じに仕上がったと思っております。ひとつくらい役に立つこと言ってるはず。 なお、公開前の…

日常と動物

大学生のとき、馬が構内を歩いているのを見たことがある。大学に馬術部があったからだろう。人が乗っており、ゆっくりと歩いていた。あれは面白い光景だった。動物というのは写真やイラストで見ることが多いから、実物を見るとそのサイズ感におどろく。馬は…

動物の鳴き声番付2016冬

動物の鳴き声にも色々ある。今日はどの鳴き声が好きかを考えていた。 パオーンはかなり良いと思った。好きな鳴き声という言葉から即座に連想されたのはパオーンである。ゾウという動物自体には思い入れがないのに、パオーンだけは特別だ。パピプペポが入って…

スタバでaikoを聴いていたら隣にaiko的世界が生まれていた

スタバでaikoを聴きながら文章を書いていた。これは単なる私の日常である。 隣の席には高校生カップルが座っていた。問題集をひらいて二人で勉強している。これもよくある光景だ。なので私はとくに気にせず、aikoを聴きながら文章を書き続けていた。 集中し…

ネコは鼻ありきの生き物である

ネコは鼻で世界を認識している。観察しているとそう感じる。人類は目に依存しているが、ネコは鼻に依存している。鼻ありきの生き物だと言っていい。人類は「とりあえず見る」が、ネコは「とりあえず嗅ぐ」のである。 このあいだ、部屋のプリンタの位置を変え…

パン屋のおばさんにオシャレな問いかけをされた

現在、私の右ほほには傷がある。 誰かとケンカしたわけではない。飼いネコに引っかかれたのである。抱きかたがまずかったのか、ネコが落ち着かないようすでピョンと飛び降りようとし、私のほほに爪をたてたのだ。マンガでしか見たことのないような分かりやす…

「SMAPさん」という呼びかたに違和感をおぼえた

はじめに、「さん付け」するか否かに関する個人的な感覚を書いておきたい。 ・知人を呼ぶときは、さん付けする・しかし仲良くなれば、さん付けしない ・有名人の名前は、呼び捨てにする・しかし有名人でも知り合いならば、さん付けする ・歴史上の人物には、…

飼いネコが増えるにつれて変化したこと

数年前は1匹だったネコが4匹まで増えている。同居人があちこちで拾ってくるからである。さすがネコ狂いである。だいたい年に1匹のペースで増えている。そのたびに微妙な心理変化がある。なので今日は、「ネコが増えることで飼い主の心理はどのように変化…

もうすぐ潰れるブックオフで買うと無神経に見えるマンガ30選

以前、ブックオフに行ったら数日後に閉店するタイミングだったことがある。店内には閉店を告げるナレーションがえんえん流れていた。やはりしんみりしたムードになる。店員の男がかぼそい声で接客してきた。しかし私は、『ドカベン』の文庫版を20冊まとめ…

自分のアイコンに自分でムカつきはじめた

このアイコンを長いこと使ってきた。 ブログのプロフィール画像に使っている。ツイッターやフェイスブックでも使っている。寄稿記事でもアイコンをくれと言われれば差し出している。普段から読んでくれている人は見覚えがあると思う。大昔にブログ開設と同時…

ゼロという数字の特別なかっこよさについて

少年はゼロという数字を好む。その理由を考察したい。ひとまず自分の子供のころのエピソードで始めるが、一般化できそうだと考えている。少年期の私がどのようにゼロという数字を好み、憧れ、惑わされていたか。まずはそこから始めよう。 子供のころ、ひとつ…

もはや細長い二文字ではないのか

とうとう電気代とガス代とネット代を払うことになった。半年前からネットのあちこちで記事を書くようになり、収入が増えたからである。同居人に「払え」と言われた。それはもうシンプルに言われた。同居人の要求はいつもシンプルだ。 「払えるでしょ、払って…

雨の日はナメクジの裏側ばかり見せられている

雨の日、小部屋の窓にナメクジがはりついていた。 といっても、室内にいるわけではない。窓をはさんだ向こう側にはりついている。それが視線の先にある。小部屋でパソコンに向かいながらナメクジの裏側を見る。ディスプレイから顔を挙げるたびに、同じような…

「うんここじらせ男子」という存在がいる

現在、私とうんこの関係がこじれてきている。 過去に前例のないほどに、こじれてきている。 いや、真面目な話なんですが。 この記事では、「うんこをこじらせる」とはどういうことなのかを説明したい。はじめに言っておくと下ネタではなく、笑いというものに…

女の胸を「バスト」と呼んだ時のすさまじい中年くささ

ネットを見ていたらバストアップの広告が表示された。それで思ったのは、女が胸を大きくしようとする場合、いまだに「バスト」という言葉が普通に使われるということだった。そこに違和感はない。バストアップにかぎらず、女性誌では「バスト」という表現が…

レンタルCD屋でビーフジャーキーをすすめられた

近所のレンタルCD屋に行った。最近の自分は時代の流れに逆行してCDを借りているからである。今日はインディー系の洋楽を借りると決めていた。気になっていたアルバムを三枚借りた。ベックとウィルコとアヴァランチーズ。 ウィルコというのはアメリカのバ…