真顔日記

上田啓太のブログ

2016年寄稿記事まとめ

今年の三月頃から、このブログ以外にも文章を書くようになりました。定期的に書いている場所と、それぞれの代表的な記事をまとめます。始まった順。

ジモコロ

www.e-aidem.com

「この六年のひきこもり生活で実験してたことを書く」くらいのテーマで始まりました。あとは「真顔日記とちがう雰囲気のものを」という裏テーマ。いろいろと試行錯誤してたんですが、2000連休の記事で全体の見取り図を出せたと思います。この記事のそれぞれの段階、とくに第四部以降についてさらに詳しく書いていく予定。

BASEMENT-TIMES

basement-times.com

音楽に関するコラム(aiko以外)を載せてもらってます。このブログではaiko以外に音楽が存在していることを知らない人間みたいになってますが、一応、他にも音楽と呼ばれるものがあることは知ってるので……。いちばん読まれたのは「RADWIMPS恋愛ベロベロ記事」だと思うんですが、ここではトリセツのほうを薦めておきます。

ITmedia

www.itmedia.co.jp

「あの頃のインターネット」について。具体的には1999年頃のネットの思い出を書いてます。ちなみに編集の方は、「上田さんが高校生の頃にやってたホームページ、見てました」という怖ろしい文章で依頼してくださりました。

Books&Apps

blog.tinect.jp

とくにテーマの縛りはなく自由に書いていいとのことで、強い意志でアヒル口を維持する女を見て考えたこととか、ゴシップは固有名詞を「人間」に変換してしまえば無意味になるとか、役に立つのか立たないのか、深いのか浅いのか、よくわからないことを書いています。

マンバ通信

magazine.manba.co.jp

マンガに関するコラム連載。「再読」に重点がある感じですね。ドラゴンボール、スラムダンクなどの有名マンガを中心に、過去に読んだものを再読していく予定。草稿をダーッと作ってみた感じでは、井上雄彦と新井英樹について書くことが増えそう。

街角のクリエイティブ

www.machikado-creative.jp

「茶漬けをすすめればいいのでは?」じゃないよと自分でも思う。なにをちょっと良いこと思いついたみたいな口調で言っているのか。今後も淡々とこういうことをやっていく予定。

その他の記事

これ以降は単発で書いたもの。

srdk.rakuten.jp

www.tensyoku-hacker.com

am-our.com

寄稿情報

寄稿したものは、スマホ版メニュー右端の「仕事」でまとめてます。パソコン版では「寄稿情報」と表記されてますが、飛ぶページはいっしょ。ちなみにTwitterとFacebookでも告知してるので、どちらかをフォローしていただくといちばん速い。

Twitter:@ueda_keita
Facebook:uedakeita316

依頼はこちらから

「こいつに何か書かせてみたい」と思った方は下記アドレスまでどうぞ。

 pelicanmatch@gmail.com

テーマや各種条件を添えて依頼していただければ、三営業日以内に返信いたします。なお、営業日と言ってみたかったんで書きましたが、私の生活にそんな概念はありません。普通に三日以内に返信します。土日とか知りません。

それでは、みなさんよいお年を。

真顔日記の2016年人気記事まとめ

今年よく読まれた記事をまとめました。Google Analyticsで「2016/1/1〜12/27」に設定して、ページビューの多かった順に並べてます。一位でだいたい30万PVくらい。年末年始のおともにどうぞ。

1位

現実には、いまでもファミリーマートに抱かれる日々が続いています。妄想は問題を解決しないのかもしれません。

2位

パン屋のおばさんの一言だけでよくこんなに書けるな、と思いました。

3位

自分で読み返して後半の展開に感心しました。下ネタではあるんですが、下ネタとしてよくできている。

4位

aikoです。

5位

来年、このへんの話を掘り下げる連載がはじまります。深津をほめるおじさんを掘り下げるおじさん。なかなかの地獄感。

6位

aikoです。

7位

2015年の記事なんですが、今年だけでもかなり読まれている。やはり稲葉浩志という人の圧倒的なキャラ立ちのおかげだと思います。B'zファンの方によると、実際の稲葉さんはこんな人じゃないそうですが(ほんわかした人らしい)。

8位

aikoです。

9位

美容師の方にこの記事がウケてて笑いました。そのうち実際に悟りをひらいた美容師が出てくるのかもしれない。絶対行かない。

10位

ソーシャル時代にマッチしたインパクトのあるタイトルではないでしょうか。何目線のコメントなのか分かりませんが。

総評

10本のうち3本がaikoに関するものでした。これは100%、aikoの力ですよね。さすがだと思います。ちなみに11位以下で気に入ってるのはこれ。 

「言いがかり」の見本として飾っておきたい内容だと思いました。

来年もこのブログでは、広く読まれる記事や、そこそこ読まれる記事や、ぜんぜん読まれない記事など、幅広く書いていきたいと思っております。よろしくお願いいたします。

テクノロジーがアホらしさを産み落とした瞬間

同居女性のスマホが妙に鳴る。ピンポーンという明るい音。ニュース記事を読むアプリを入れたらしい。あたらしい記事が配信されたときの通知音だという。このあいだも鳴っていた。

へえ、と思って画面をのぞくと、ズラッと並んだ記事のいちばん上に、「うんちの量と美人の関係」と書いてあった。いったい、何の記事を読もうとしているのか。

「ひどい偶然だよ!」と女性は言った。

「読もうとしたわけじゃないの?」

「読もうとしたわけじゃないよ!」

同居人の弁明によれば、これは勝手に配信されたものであり、自分で望んで読もうとしたものではない、うんちの量と美人の関係にあたしは何の興味もない、うんちの量と美人の関係を知りたいと思ったことは人生で一度もない、この見出しに何の引力も感じない、美人がどんな量のうんちを出していようが知ったことか、ということだった。

「読まないの?」

「読まないよ! 読むわけないでしょ!」

カッと目を開いて断言していたが、長く居候してきた身で言わせてもらえば、こういう場合、この女はかくじつに読む。あとでこっそり読んだはず。「ほほーん」的な反応をしたはず。あごに手をおいて。

しかし、わざわざピンポンと音をならして、うんちの量と美人の関係をお知らせするというのは、現代文明のゆがみだと思う。最新型のスマートフォンで、うんちの量と美人の関係についての情報を受け取る。日本のあちこちで通知が鳴り、多くの人々がうんちの量と美人の関係を受け取る。テクノロジーがアホらしさを産み落とした瞬間を見てしまった気分。

ネットという公共空間に配信するんだから、もう少しマシなタイトルを付けりゃいいのにと思うが、まあ、私の言えた義理ではない。すこし前に、「うんここじらせ男子という存在がいる」という記事を書きましたからね。完全に同じ穴のむじな。うんこをこじらせたり、うんちと美人が関係したり、現代の人間も大変だ。排便くらい、自然現象として淡々とやりたいもんですが。

余談だが、「むじな」という言葉、なんかうんこっぽい。東北あたりの方言で、うんこのこと、むじなって言いそう。まあ、これはマジで余談ですが。余談としての強度がすごいですが。あ、みなさんメリークリスマス。

インタビュー記事が公開されました

blog.hatenablog.com

週刊はてなブログ編集部にインタビューしていただきました。おもにブログについて、色々と喋っております。編集の方の尽力もあり、わりといい感じに仕上がったと思っております。ひとつくらい役に立つこと言ってるはず。

なお、公開前の原稿では、aikoに関する部分が、

aikoのことを書くと指が勝手に動き出して、いつも最後は「aikoに書かされている」という状態になるんですよ(笑)

になっていたんですが、「そこは笑い事じゃないので」ということで、以下のように修正してもらいました。

aikoのことを書くと指が勝手に動き出して、いつも最後は「aikoに書かされている」という状態になるんですよッ!

結果的に、とつぜん発狂した男みたいになってます。ふつう、ここまで唐突に興奮した男はアワ吹いて死にます。グラップラー刃牙にaiko好きの男が参戦してきたみたいなテンションですが、ご理解ください。

日常と動物

大学生のとき、馬が構内を歩いているのを見たことがある。大学に馬術部があったからだろう。人が乗っており、ゆっくりと歩いていた。あれは面白い光景だった。動物というのは写真やイラストで見ることが多いから、実物を見るとそのサイズ感におどろく。馬はものすごく大きかった。

カフカの短編、というか生前は発表されなかった断片的な草稿のなかに、街に唐突に白馬があらわれる話があるんだが、それを思い出した。しかしカフカを読んでいると、まだ馬車の時代だから、馬という存在に対する感覚が現代とちがうように感じる。ものすごく頻繁に馬が出てくる印象だ。日常にあんな巨大な動物がうろうろしていたというのは、いまでは想像がつかない。

現代都市はヒトより大きな動物を日常から放り出したのか。都市の日常にイヌネコより大きな動物はおらん。馬も牛も街にはおらん。そのかわり自動車ばかり走っているのが現代だ。巨大な生き物が歩いているだけで現実感は歪む。私は路上をカバが歩いている光景を見てみたい。数年前、近所で祭りがあって路上をウシが歩いていたが、あれはすごく良かった。大量によだれを垂らしていた。

 *

自動車ということばで思い出したことがある。ネコを飼いはじめる前、同居人とふたりで、目に入った自動車をすべてネコとして扱う遊びをしていた。よっぽどネコを飼いたかったんだろう。提案したのは私だが、それは近所のスーパーまで歩くたび、同居人が「ネコいるかな、ネコいるかな」とうるさかったからである。大抵いない。五分ほどの道のりだからだ。なので「じゃあ車をネコと思うことにすればいい」とルール設定したのだった。

現実にネコがいないなら、ネコの定義を変えてしまえばいい。「自動車=ネコ」の方程式さえ飲み込んでしまえば、現実は思い通りになる。これが認識の魔法である。スーパーまでの五分の道のりで、車は十台以上見ることができる。人の家に停まっている。大通りを走っている。それをすべてネコだと思ってみる。ネコが停車している。ネコが走っている。ネコがゴロゴロとエンジン音を立てている。夜道にネコのヘッドライトが光る。ネコのワイパーが揺れる(ひげ)。

この遊びは一度で廃れた。私は早急に飽きたし、女性も「自分をだませない」と言った。「ネコじゃなくて車だもん」とのことである。「俺もそう思う」と言っておいた。そう簡単に認識をかえられてたまるか。